ハスの開花と友人の訃報

おととい、蕾だったハスだからきょうは開花しているだろうと農家の庭先に立ち寄った。

あと一息のところ。農家のおじさん、ひょっとするときょう全開になるかもとのこと。


ハスの咲く場所は澄み切った清らかな水でなく、泥でよどんだ水で神秘的に咲き、泥水を浄化するそうだ。

お釈迦様の教えの象徴とされているそうだ。  わが汚れた煩悩も浄化してもらわなくちゃ〜。



 

ハスの咲く農家の近くの休耕田、一面真っ白に輝いている。ヒメジオンの群生だ。

なんだか、西方の極楽浄土に見えてきた。



郵便物が届いた。友人の奥さんからの封書があった。友が4月に亡くなったが当人の生前からの主張で、誰にも知らせなか

ったことのお詫びとお知らせであった。     生前から彼は「人間死んだらそれでお終い。仏事・供養など一切しな

い。墓に入るのはいやだ!」と言っていた。 彼は、この夏富士山登山を楽しみにしていたそうで、先日富士山に樹木葬

した。と書き添えてあった。



去年の年末、コンサートでモーツアルトの鎮魂歌を聴いて帰宅したら友人の訃報。きょうは、ハスの花を見てお釈迦様を

思い、ヒメジオンの群生が極楽浄土に見えてきた なんて散歩の途中に思っていたらあの手紙。

こういうのを何といえばいいのか? 「虫のしらせ」か「運命」と言おうか。 適切な言葉が出てこない。

半年足らずの間にふたりの友人を亡くした。 世のはかなさを痛感する。