ご住職の説教

mikawakinta632007-07-31

「人生は長さだけでは語られるものではない。広さ、深さと一体となって語られるべきものである。」
これ、坊さんの説教の要約である。 亡くなられた方には申し訳ないが義理で参列する通夜・葬式でのお経の時間ほど退屈なものはない。 


老人クラブの会員の方が亡くなられ、一度も顔も見たこともない方であるが役目上昨夜の通夜ときょうの葬儀に参列した。きのうの通夜では、ご住職のお経より説教の方が長いくらいだった。そして、含蓄のある言葉での説教は聞き応えがあった。


ご住職は、ご遺族から亡くなられた方の生前の生き様を詳しく聞いておられたようで、心の広さ、懐の深さが職を通じて
大勢の人たちを更生させて、心安らかに彼の岸へ行かれた。長さは平均寿命、広さ、深さも人並みはずれたスケール。
いい人生を送られた。 ま、そんな話だった。


とかく、葬式宗教などと揶揄されるがこのご住職の様に”人の道”を説いて行くのが本来の宗教でないだろうか。
カミさんが、パッチワークをしながらしばしば瀬戸内寂聴さんの法話をテープで聞いているが、このご住職の話を聞いて
寂聴さんも聞いてみようかという気になった。