葛
先日、ある方のブログに「葛」の花の写真があった。小さい写真で花の姿がよくわからなかった。
けさの散歩、蚊に刺されることを覚悟して雑木林の中へ「葛」の写真を撮りに行った。
カッコいい表現をすれば、まわりの木をおおってしまうほどの生命力。
ひらたくいえば、始末におえないほどドンドン延びて行くこの「葛」。
この「葛」から”葛きり”や”葛餅”、そして漢方薬の”葛根湯”などちょっと想像できない。
「葛」の花穂は下から上へ咲いてゆくそうだ。 上部の稲穂を大きくしたようなつぼみはまだ固いようだ。
先日のブログにはコーラのようなにおいがすると書いてあったが、蚊にやられてゆっくりとニオイを嗅ぐ余裕もなし。
「葛の風 吹き返したる 裏葉かな」
高浜 虚子
葉が風にひるがえると裏の白さが目立つことから、平安時代には「裏見」を「恨み」にかけた和歌が多く詠まれたそうだ。
風でひるがえりそうもないので、手でひっくりかえしたが、なるほど白く目立つワ。