不可解な国 中国

mikawakinta632007-08-31

北京オリンピックまであと1年。北京では先日4日間にわたり大掛かりな通行規制の実験が行われたと新聞に出ていた。
緊急車両と公共交通を除いてナンバープレートの下1桁によって、奇数ナンバー車は奇数日のみ、偶数ナンバー車は
偶数日のみの通行という実験だそうだ。


その結果の発表がいかにも一党独裁国家らしく興味を惹いた。曰く、「市街地の排気ガスは前日に比べ15%〜20%軽減され、アメリカの衛星データの分析によってもその効果が検証された」
「半数以上の人がこのキャンペーンは自分の仕事に影響はなかった」と答えている。
「来年のオリンピック期間中、こうした規制を支持する人は65.7%、どちらかといえば支持する人は23.2%で両方合わせればおよそ90%」


まるで都合の悪いことは発表しない戦時中の「大本営発表」だ。北京には305万台の車があり、1日あたり約130万台が動けなかったがそれでも半数以上の人は仕事に影響なかったというだろうか?
中国の一党独裁国家の側面が垣間見えた感がする。


この奇数偶数規制のことがある雑誌に出ていて、インタビューを受けた人が「もう1台買えばいい」と答えていた。
この答えに中国の自由主義経済国家の側面が垣間見えた感がする。


香港との関係では一国二制度、台湾との間では常に緊張関係。この不可解な中国に興味を惹かれ、悠学カレッジの秋冬講座
では「北京を歩く」の講座を受けることにした。