理想と現実

春、到来とともに庭の雑草が賑やかになってきた。午前中は庭の草刈り。ローズマリーが大きくなりすぎたが、せっかく
花の色が濃くなり始めたので、切るのがもったいない。切るのをやめた。

 



やがては自分も世話になるかもしれない介護士さん、この職を志す若者にスポットを当てた番組を今朝のラジオでやっていた。きょう配信されたメルマガでも今年、国立病院の介護士になった22歳の女性の投稿が載っていた。
わずか2時間ほどの間をおいて耳にした、目にした理想と現実の余りにも大きいギャップ。


        ◆メルマガの投稿  「新人介護士の大失敗」のあらすじ

4月から国立病院の介護士になった22歳の女性。患者さんの体を起こすときにナースコールのコードを切ってしまった。
その患者さんがコードを腕に巻きつけていることに気づかなかったのだ。先輩から怒られ、泣きながら婦長のところへ報告に行った。「病院は失敗を責めません。その事例があれば次の失敗を防げるのです。事例を出してくれてありがとう」
と婦長から言われた。


その後、入社式があり院長先生から「君達は桜です。今から咲いていきます。僕はこの病院に来て、今年で6年目になるけど、僕も君達と一緒に咲いて行きたい。一緒に花を咲かせていきましょう」と話があった。なんてあったかいんだろうって、思ったら、涙が止まらなくなってしまった。 自分ももっとがんばろう!って思った。そして私も桜みたいに、見ているだけで元気にしてくれる存在になりたい。



        ◆ラジオ 介護の現場レポート 要旨

介護の現場では、高い志を持った若者が教師だとか銀行員などを退職して収入が低くなるのを覚悟で入ってくる者もいる。
年収は300万円に満たない。志高くこの世界に入って来ても結婚して家族が養ってゆけないと途中で挫折する者が多いという。


インタビューを受けた介護士「メディアは、辛い職場、安い賃金だけを浮き彫りにして報道するから志を持った者もしり込みしてしまう。社会福祉政策での介護の位置づけ、それに携わることのプライド、処遇など我々にプラスになる取り扱い方を考えてほしい」


この理想と現実のギャップ、難しいことはわからないが、「福祉」を民間委託するとコスト至上主義になりそこで働くものの所にしわ寄せが行くからではないだろうか?