与えて さらに 与えて

mikawakinta632008-04-27

きのう、きょうは4月最終の土日で公民館での”ひだまり喫茶”開店日。2日とも朝食はこのお店で済ませた。
コーヒー何杯飲んでも100円。バナナ、せんべい付き。パン110円。産直品の今月の目玉は野菜の苗。
イキのいい、なす、きゅうり、とまと いずれも30円。近所の農家の方が余った分を出してくれる。


行政区民のボランティアで運営をして、農家の方も時節ごとに農産物を儲けなしで提供してくれる。区民もおおぜいが利用すれば運営コストが安くなりいつまでも続けられることになる。区民が何らかの役割を持ってこの喫茶店を支えている。 裏方をして支えるか、利用して支えるか、それとも商品を提供して支えるか、みんなギブアンドギブをしているのである。


おととい配信されたメルマガ、「与えて さらに 与えて」と題して毎月托鉢に来る禅僧からいただいた講話の冊子にこんな話が載っていたと投稿された記事。


                 「与えて さらに 与えて」

アメリカに次のような童話があります。リンゴの木で遊ぶのが大好きな子がいた。その子が成長するにつれ、しだいに遠ざかっていく子どもの気持ちをつなぎとめておこうと、木はあらゆるものを提供した。


「お金が欲しい」というば、リンゴの実を、「家が欲しい」といえば、木の枝を。そしてついに、「どこか遠くへ行きたい」といえば、船の材料にと、幹まで切り倒させてしまった。


月日が流れ子どもは老人になって戻ってきた。切り株になってしまった木は、「もう何も欲しいものはない」
という老人に、切り株に腰掛けさせた。木はそれでもうれしかった。


この話は一つの木の生き方を表したものです。つまり、与えてさらに与えての生き方です。私たち人間の生き方でもありましょう。与えるは仏教では布施にあたります。布施は、人に物や心を施し、安心を与えていくことでもあります。
英語にギブアンドテイクとありますが、ギブは与える。アンドはそして、テイクは取る。したがって、与えてそして取るということであります。


これは私たちが日常行っていることです。ところが、ギブアンドギブになれば、与えてさらに与えてつまり与え放しとなります。それに対し、テイクアンドテイクは取ってさらに取って取りっ放しになります。


この三つの中で、どれが一番望ましいでしょうか。それは、いわずともおわかりのことと存じます。
与えることは、なかなか至難なことですが、仏教では、大切な布施行であります。
このお話、無理やりのこじつけかもしれないが、カタチこそ違え”ひだまり喫茶”に相通じるところがあって書きとめた。