乞食と天使

mikawakinta632009-03-14

午前中の雨も上がり午後には青空も。しかし、身を切るような冷たい北風が真冬を感じさせる。
きょう14日はホワイトデー。リタイヤーしてからはバレンタインデーのチョコをくれるのは近くに住む長女くらい。
定額給付金も決まったことだから、長女にホワイトデーのお返しを奮発した。いつも「乞食」しているからたまには「天使」もよかろう。


政治とカネに絡むドロドロとした報道が連日続く昨今、きのう配信されたメルマガのお話「乞食と天使」にはなんだか  ”ほっ”とさせられ、心洗われる思いだ。 その、受け売りのお話の要旨。


「乞食と天使」

いつもよく働く靴屋のもとへ、あるとき、乞食の姿になった天使が現われました。靴屋は乞食の姿を見ると、うんざりしたように言いました。「おまえが何をしにきたかわかるさ。しかし、家族を養っていく金にも困っている身分だ。ワシは何も持ってないよ。」


そして、こう嘆くのでした。「みんな、こんなワシに何かをくれと言う。だが、ワシに何かをくれた人など、いない・・」
乞食は、答えました。「じゃあ、わたしが何かをあげましょう。お金をあげましょうか。いくらほしいのですか。」


靴屋は、答えました。「ああ、そうだね。じゃ、100万円くれるかい」「では、100万円差し上げましょう。ただし、条件があります。100万円の代わりにあなたの足をください」「何!? たった100万円で足を売れるもんか」


「わかりました。では、1000万円あげます。ただし、1000万円の代わりに、あなたの腕をください」「1000万円・・・!? この右腕がなければ、仕事もできなくなるし、1000万円で、この腕売れるか!」


「そうですか、じゃあ、1億円あげましょう。その代わり、あなたの目をください」「1億円・・ この目がなければ、
女房や子どもたちの顔も見ることができなくなる。駄目だ、駄目だ、1億円でこの目が売れるか!」


すると、乞食は言いました。「そうですか。あなたはさっき、何も持っていないと言ってましたけれど、本当は、お金には代えられない価値あるものをいくつも持っているんですね。しかも、それらは全部もらったものでしょう・・・」


靴屋は何も答えることができず、しばらく目を閉じ、考えこみました。そして、深くうなずくと、心にあたたかな風が吹いたように感じました。乞食の姿は、どこにもありませんでした。



<きょうの一枚> ローズマリー 自宅 3月14日

庭のローズマリー、繁殖力が強く大きくなりすぎたので去年切ったのに伸びてきて花が咲き始めた。春先に咲く花は黄色が多い中、真夏の海の色を思い出させるようなこのブルーがいい。ティーによし、肉によし、なかなか有用なハーブだ。