「のに」がつくとグチになる

mikawakinta632009-05-14

先日配信されたメルマガに相田みつをの詩で人生が変わったという投稿があった。大変含蓄のある言葉だ。その要約。


投稿した人は親しい友人・知人のみを対象にミニコミ誌を発行していた。ある会合で知り合ったAさんから、自分もぜひ読みたいと便りをもらった。正直嬉しかった。「読みたい」という人に読んでもらえるのがイチバンだから。「感想下さいね」と一筆箋を同封して送った。


ところが、二年経っても返事が来ない。「返事待ってます」とメッセージを入れるようにもなった。そんなある日のこと、ごく親しい知人にこのことを愚痴っぽく漏らしてしまった。すると翌々日、大封筒で便りが届いた。開封すると相田みつをさんの『日めくりカレンダー』が入っていた。添えられた手紙には、ただ一言「このカレンダーの21日のところを読んでみて下さい。」とあった。

      「あんなにしてやったのに『のに』がつくとぐちになる」

ドキッとして、青ざめて、冷や汗が出て、目からウロコがぽろりと落ちた。一事が万事、見返りを期待してする行為は、結局自分が苦しいだけだ。この日から、その投稿した人の食卓には一年中21日のカレンダーが掛かっているという。


そうは云っても、「こんなに応援しているのに、どうなっちゃたんだドラゴンズ」とグチのひとつも出る。


<きょうの一枚>  飛騨古川の街並み  4月28日