エンジュの街路樹

立秋が過ぎて5日も経つと夜明けと共に鳴き出すセミの中にもツクツクボウシが混じり、日暮後の雷雨がおさまり涼風とともに秋の虫の声が庭に響きだした。蒸し暑い日が続くとはいえ、秋が一歩一歩近づいている感じだ。


毎年のことながら刑務所正門前の通りの街路樹の下がクリーム色の雪が降ったように染まっている。そして、この通りをウォーキングしているとクリーム色の雪が降りかかってくる。エンジュの木の街路樹だ。花が終わり、今月の下旬頃には数珠状の豆の実がつく。

           

           


このエンジュ、排気ガスに強くて伸びすぎないので街路樹として植えられることが多いそうだ。そういえば、ウチの前の歩道はケヤキの街路樹で、大きくなりすぎて根が張り歩道の舗装が盛り上がってしまっている。街路灯もないので、夜歩く時年寄りは危ない。


ネットで調べてみるとこのエンジュの木、2千年位前の中国の周の時代には尊い木として宮廷の庭に植えられていたそうだ。2千年後の今排気ガス対策の木としてここ三好の刑務所の門の前の通りに植えられている。歴史を感じさせる木だ。