ミツマタ&アリとキリギリス

きょうが「大寒」というより「立春」を通り越し「春分」と言った方がふさわしいほど暖かな「大寒」だ。あざぶの丘の住宅街をウォーキング。買い手がつかず主のいない住宅が何軒も立ち並ぶ。主がいなくても庭の植木の中の「ミツマタ」は春の訪れを待ち切れず”合同自主トレ”の最中のようだ。来月の今頃か、3月の始めには開花するだろう。その時までに主が現れてくれれば、ミツマタも咲き甲斐があるだろう。


JALが会社更生法の適用申請をして経営破たんとなった。3年で営業黒字になる計画のようだが、そんな甘いものではないと思う。同じ土俵で営業しているANAにしてみれば、JALは国の政策に翻弄されてきた代償としてのテコ入れではあるが、真面目に経営努力していることが空しく感じられるのではないだろうか。


ANAとJALの関係はアリとキリギリスの関係に似ている。アリは暑い盛りも厳しい冬のための蓄えづくりのためにモクモクと働いた。キリギリスは政府の偉い方の指示で毎夜毎夜舞踏会に引っ張り出され、暑い日は昼寝ばかりしていた。「奢れる者久しからず」の例えどおりアリは餓死したキリギリスを食べていたという。


3年で営業黒字にならなければ、JALキリギリスは餓死してアリANAに食べられるコトだってあり得るだろう。