三好丘春景色

「東風吹かばにほひおこせよ梅の花あるじなしとて春なわすれそ」菅原道真のこの歌が、頭をよぎるような心地よい春風が梅林に吹き渡る日が4日も続く。ふながや公園の梅林の白梅もこのところの暖かさで開花した。真っ青な空には、紅梅より白梅の方がよく似合う。

            


春を告げる心地よい東風に白梅が似合うが、猫柳には東風は似合わない。まだ風が冷たいころに銀色の花穂を出すのが猫柳だ。暖かい東風が4日も続いているというのに、ここあざぶの丘公園の池の猫柳はようやく花穂が出てきた。まだこんな状態の猫柳は相当発育不良のような気がする。発育不良ながらも、待ちかねたように花穂が割って出ている。光を返す水面を背景に光り輝いている。

 


東風が吹き、梅香り、水ぬるむ三好丘春景色。