ハンゲショウ

きょうも梅雨の中休みだが、きのうより雲が多く風も少なく蒸し暑い一日。


自分が関心を持って写真を撮った草花と同じ草花が新聞の記事として掲載されたり、ラジオ深夜便で「きょうの誕生日の花」として放送されたりすると「してやったり!」と嬉しくなる。きのうの中日朝刊の「くらし歳時記」にハンゲショウが載っていた。先月の19日に緑化センターで写真を撮ってきた植物だ。


そういえば先週の金曜7月2日は二十四節気をさらに細分化した七十二候の半夏生だった。この半夏生の頃に葉が白くなることからハンゲショウというそうだ。そんな時期だから「くらし歳時記」でも取り上げられたようだ。


さすがプロの文章は上手く書いてある。「半夏生という名前にも趣があり(中略)葉の一部が白く変化する様子が、不思議な魅力を醸し出している。(中略)葉一枚一枚の変化の様子が違っているところがまた面白い。しかも表面は白くなっても、裏は緑のまま。白く変化した葉も7月下旬ころには再び元通り緑色に戻るというなかなかの役者。その時季だけ楽しめるということに弱い日本人の心をとらえる魅力満載の植物。」


緑化センターの先生の説明では、葉が白くなるのは昆虫を介して受粉するのに美しい花がない、香りもない、蜜の分泌もないことからの知恵として虫の目に留まりやすいように白く化粧するとのこと。厚化粧するおばさんを彷彿させられる。なるほど魅力満載の植物だ。