京都と紅葉

とうとう今年のカレンダーも残り1枚となった。カレンダー1枚めくるごとに感慨がこもるのはトシのせいか?


きのうの京都紅葉めぐり。醍醐寺以外は行ったことのあるところばかりだったが、紅葉の季節に行くことと東寺の五重塔の特別公開があったことで行く気になった。

東寺 五重塔


新幹線で大阪に向かうとき、京都に入り左側の車窓にまず目に入るのが東寺の五重塔。京都のランドマーク的な存在だ。平安時代に創建され、現在のものは徳川家光の寄進によるもの。その五重塔の中に入って見学できるともなれば行ってみたくなる。


中に入ると太い心柱を囲むように四体の仏坐像がある。周囲の壁には仏画が描かれている。五重塔は4度焼失しているが、震災で倒壊したことはない。耐震構造による組み立てがしてあるそうだ。この耐震構造は東京スカイツリーにも応用されているそうだ。なんか、ロマンをかきたてられる。

北野天満宮 御土居もみじ苑

北野天満宮は学問の神様と梅だけではなかった。もみじ苑も超一級だった。これは知らなかった。豊臣秀吉が洛中洛外の境界、または水防のために築いた土塁を「御土居」と言い、この一帯に自生も含めた250本のもみじがある。名づけて御土居もみじ苑。


  北野天満宮 御土居もみじ苑

京都ともみじ。「見渡せば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕暮」と新古今和歌集に詠まれたように、春の桜とともに秋の紅葉は平安の昔から日本列島を彩る華やかな姿だった。その歴史的背景が華やかな姿にマッチすること。そして、京都の盆地の気候が寒暖の差を生み出して彩を鮮やかにする。紅葉の京都を訪ねそんなことを感じた。