ヤツデの花

穏やかな天気の年の瀬。神社の門松はできた。公民館の各部屋のカレンダーも新年用に架け替えを済ませた。外はすっかり正月を迎える準備ができたがウチは普段のまま。神社の氏子役員の間は年末年始は忙殺されるのでウチには正月がないと思っている。ついでにトシもとらなければいいがそんなワケにも行かない。


氏子の役員をしている関係で地域のみなさんの家にお神札を届けに行く。旧来からの農家は広い敷地で殆どが和風の庭園。12月といっても庭はあまり冬枯れを感じさせない。意外と華やかだ。山茶花の赤・白、柚子・八朔の黄、南天の実の赤、中でもこの花の白が目立つ。ヤツデの花だ。

 


球状に広がった白色の小花がシャンデリアのように開き、蟻が集まっている。この農家の庭を眺めていると、穏やかな天気も手伝って、あまり冬を感じさせない。