支えあいの心

よく降った。”うっすらと雪化粧”どころかウチのあたりでも10cmは降っただろう。東名、名古屋高速は不通。災害に結びつかなければいいが・・・。雪害といえば、先日配信されたメルマガに載っていた記事を思い出した。


 四つ池 雪景色  1/17


年末の鳥取の大雪で1千台くらいの車が国道で立ち往生した。国道9号線琴浦という町での出来事。町の人たちは自宅のトイレを解放したり、お菓子屋さんは販売用の菓子を車で過ごす人たちに無料で配布した。公民館では近所の主婦達が炊き出しをしてふるまった。渋滞の中にいたコンビニチェーンの配送トラックは上司の許可を得ておにぎりや弁当を無料で配ったという。


こうした善意の背景には琴浦という町の土地柄があったという。昔から日本海で難破した船があると、町の人が総出で救助したそうだ。ここに日本の原風景があるような気がする。最近話題の「タイガーマスク現象」にしても、なんだかんだと「モラルの低下」が叫ばれる昨今だがまだまだ日本人の心は温かいのだ。


時あたかも、きょう1月17日はあの阪神淡路大震災から16年目の記念日。この震災をきっかけに、それまでは特殊な人の活動視されていた「ボランティア活動」が一般の人の普通の活動になった気がする。震災の年に生まれた子はもう高校生になる。景色や住人はかわっても、あの惨状と支えあいの心は語り継がねばなるまい。