震災報道

穏やかな春の日が続くが、新聞を開きテレビをつけると重苦しい雰囲気になる。ニュースであれだけ大きく取り上げられていたリビアカダフィ政権も日本の津波に呑み込まれてしまったようだ。今頃どうなっているだろう? 連日の震災報道で色々と気がつくことがある。


鳥寄せのため空きポットに米ぬかを入れて庭に置いた。自制心も連帯感もない弱肉強食の世界では上でヒヨドリが1羽占め。下ではスズメが落ちこぼれを多数で奪い合い。



● 震災後、外国からは驚きを込めて日本を評価する言葉が伝わってくる。不屈、自制心、連帯・・・・。これは外交辞令であって、本音のところは原発事故とその処理のドタバタぶりから日本は第2のチェルノブイリになるのではと懸念しているフシがある。

ご近所さんのお嬢さんが外資系企業に勤めるベルギー人と結婚し横浜に住んでいる。欧州系の新聞ではそんなことが取り沙汰されて、その企業では家族を横浜から実家に避難させているそうだ。そんなワケできのうお嬢さんが1歳になる子どもを連れて里帰りしてきた。


● 被災しなかった国民は「被災された方を思えば」と停電にも行列にも我慢する不屈の精神、自制心をもって対処している。東京電力、政府の手際の悪さには我慢の限界がある。


● この国難に対応する司令塔が不在ではないか? 総理と官房長官ばかりがテレビに出ているが人間の能力にも限界がある。被災範囲が広く地形的にも条件が悪いということはわかるが、災害発生後5日経っても救援物資が届かない避難所がたくさんあるようだ。世界第3位の先進国でこんなことがあるはずがない。司令塔不在が一因ではなかろうか?