睡蓮

どんよりした梅雨空で蒸し暑い1日。きょう6月10日は時の記念日。そこからふと思いついた。未(ひつじ)の刻(午後二時)ころに咲くからヒツジクサ(未草)といわれる睡蓮、もうそろそろ咲いている時期だ。三好丘のお気に入りの景色のひとつ、ふながや池へ午後訪れた。ウチから歩いて5分もかからない距離。


この池、住宅地の中にあるというのにどこか深山の中にある池の雰囲気だ。池のまわりの林が鏡のような水面に写し出されている風情は三好丘のものとは思えない趣だ。すり鉢状のこの池、水辺まで人を寄せ付けない。睡蓮にとっては安住の池だ。


睡蓮といえばモネの作品「睡蓮」があまりにも有名で、スイレンという花は西洋的な花をイメージする。よく似た花のハスは、仏教の極楽浄土が蓮の池ということから東洋的な花をイメージする。植物学的にはどう説明がつくのか知らないが、スイレンの「蓮」の字もハスの「蓮」の字も同じだからルーツは同じだろう。