高砂ユリ


日の出前の時刻にウォーキングしていると、大概はヒンヤリとした空気で気持ち良いものだ。ところが、けさは風がまったくなく、なんだか空気が重い感じだ。ゆっくり歩いてもすぐに体が汗ばむ。昼過ぎには灼熱地獄といわんばかりの暑さ。テレビのワイドショーは熱中症対策を流せば視聴率が稼げるとみえて、オンパレードの様相だ。


そろそろ高砂ユリのシーズンだ。一番最初に咲いているのをみつけたのは、2〜3日前にバス通りの歩道の植え込みの中と、四つ池の近くのコンクリートの擁壁の隙間に咲いているいわゆる”ど根性ユリ”だ。丘陵地の稜線上にある群生地だとかウチの庭に飛んできたものはまだ咲いてない。


ここでクマさん流の推論。群生地だとか庭だとか生育するのに条件のいい場所のものはのんびりしている。歩道のツツジの植え込みに分け入ったり、コンクリートの隙間に潜り込んだりして生育環境の悪いものは、逆境でも何とか生きようとして一生懸命になっている間に咲いてしまうのではないだろうか?そして、いったん咲いたら、打たれ強く咲き続けるだろう。



政権を倒すための市民運動家から政権の座に就いた人は政権に人一倍執着心があったが、とうとう退陣時期を表明した。マスコミは菅さんが辞めたら、その先はバラ色みたいにいう。だが、ちょっと待てよ。与党内のゴタゴタがおさまるわけでもなし、与野党のねじれが変わるでもない。我々は船頭が代わっても、泥船には変わりないことを肝に銘じておかねばなるまい。