”市場”という怪物


予報通り大雨かと思いきや、午前中降っただけで午後は厚い雲に覆われいつ降り出してもおかしくないような天気で一日が暮れた。このところ華やかなコスモス畑の写真が多いが荒れた休耕田ではこんな状態のところもある。四つ池の南にある田んぼだ。去年までは田んぼ一面にコスモスが咲いていた。哀れにもセイダカアワダチソウというここらに徘徊している怪物に負けてしまったのだ。


怪物が徘徊といえば若い頃典型的な”つんどく”のマルクスレーニンの「共産党宣言」、その書き出しだけが記憶に残っている。「一つの怪物がヨーロッパを徘徊しているーー共産主義の怪物が」。今や、世界はいたるところで徘徊している”市場”という怪物に振り回されているのではないだろうか。国力は衰える一方、財政は借金だらけ、政治は不安定そんな日本の円が震災の復興需要があるというだけで買われ円高最高値をつけている。


不安定なドルやユーロよりましだからということもわからなくもないが、目に見えない”市場”という怪物に踊らされているという気がしてならない。