青空が広がり窓から差し込む光はきらきら輝いて春そのもの。吹き渡る風は肌を刺すような冷たさ。”寒の戻り”という印象より”光の春”と言った方がふさわしい。それほど、陽射しが光輝いている印象が強いきょうの天気だ。

      

その春の光が差し込む窓辺に数輪の花が。山茶花か椿か?ウチの山茶花はみんな哀れな姿になっている。そんなことを思っている間に花ごと首からポトリと落ちた。椿だ。山茶花は花びらが落ちる。カミさん、絵画教室で使うために家庭菜園の西側の雑木林から切ってきたようだ。街ナカの人達には、このように簡単に手に入るのが羨ましいそうだ。


比較的地味な花である椿も”TSUBAKI”あるいは”花椿”と書くと華やかな流行の最先端を行くイメージにガラリと変わってしまう。資生堂のイメージだ。資生堂のコマーシャルは華やかでファツショナブル。実にうまいと思う。「アンコ椿は恋の花」なんて野暮ったいイメージだが、TSUBAKIにかかると、ファッションカラーどころかトータルなファッションをリードしてしまうほどのインパクトがある。人生いろいろ、椿もいろいろだ。


やがて、あたたかくなると「気温の春」。雪解けのせせらぎや鳥のさえずりなどで感じる「音の春」・・・。五感を磨けば、もっといろいろな春が感じられる。椿もいろいろ、春もいろいろだ。