9月26日という日


2日続きの秋晴れ。日中も乾燥してからっとした暑さで過ごしやすい。今朝の最低気温は20度を切ったようだ。半袖、短パンでの早朝ウォーキングはとても、とても・・・。路傍でも彼岸花を見かけるようになった。彼岸花といえば「昔から決まっとる。燃えるような赤色」だが、けさはあまり見かけない、黄色というよりむしろ白といった方が適切だろう、白い彼岸花に出会った。はかなげなムードだ。


けさのラジオ、「きょうは何の日」で言っていた。きょう9月26日は台風特異日。昭和29年洞爺丸台風、33年狩野川台風、34年伊勢湾台風といずれも災害史に残る名だたる台風の襲撃を受けた日だ。さいわい、きょうは近頃にない好天だ。だが、喜んでばかりいられない。明日から淡路島へ1泊旅行というのに台風17号、18号が日本に向かっている。
コップの中の嵐自民党では安倍旋風が吹いて新総裁が決まった。


あの伊勢湾台風から53年目。高校3年生だった。内陸部の多治見は幸い大きな被害はなかった。自分にとって青春時代の思い出の一ページであったが、半世紀以上も月日を経た今では歴史上の出来事になった感がある。3年前の伊勢湾台風から半世紀の年には新聞もテレビも大々的にキャンペーンをはっていた。今年あたりは、もう忘れ去られた感がする。


「天災は忘れたころにやってくる。」とは夏目漱石の弟子である科学者寺田寅彦の言葉である。スピードが要求される現代では、天災も忘れられる前に次から次へとやってくる。今年に入ってからでも、豪雨、竜巻、など次から次へと災害が起きている。寺田寅彦の有名なこの言葉も死語になりつつあるのではとさえ思いたくなる。


われわれは、「災害列島に住んでいる」「いつ自分が災害の被害者になってもおかしくない。」ことを肝に銘ずべしだ。それと同時に我が人生で身をもって体験した最大の災害の記念日でもある。こんなことを改めて考えた9月26日。