文明的ダイエット


きのうの日曜終日降り続いた雨も上がり、気持ちの良い青空が広がった。北寄りの風が強く深まりゆく秋を感じさせる。抜けるような青空に燃え盛る炎のように赤いピラカンサが眩しい。このピラカンサってやつ、こんなに目立つ真っ赤な実をつけていても、よほど味がよくないのか、鳥がなかなか食べてくれない。野山に鳥のエサが何もなくなった頃にやっと売れ出す。自己PRのヘタなやつだ。


ぎっくり腰も日ごとに回復し、きのうは短時間だけ麻雀をした。きょうはグラウンドゴルフもした。車の運転だけはまだきつい。もう2〜3日の我慢だろう。


アップルのスマホ、アイフォーン5が、はたまたパソコンのウィンドウズ8が売り出されたといって、行列ができる。本をスキャナーでパソコンに取り込み、手作りの電子書籍にして携帯パソコンであるタブレットで読む。これを自炊といって、時代の先端を行く人たちの間で流行っているそうだ。


そうかと思えば「携帯を替えた」ではなく「携帯に替えた」人がけっこう多いらしい。携帯電話をスマホに替えたのではなく、やたらに機能の多いスマホを使ってみたが、結局は電話とメールくらいしか使っていないことに気づいてまた携帯に戻したということだ。年配者に多いらしい。


「ここまでやるか!」と思わず感嘆の声が出るような便利さと多機能追求の風潮に変化が起きてもおかしくない。なんてことを思っていたら、きのうの中日新聞のコラムでうまい表現を使っていた。いわく<贅肉(ぜいにく)のごとき便利さを自らそぎ落とす”文明的ダイエット”の兆し> さすが、プロの表現だ。