文化の日あれこれ


晴れの特異日とは名のみのきょう11月3日文化の日。日中は雨こそ降らなかったがどんよりとした天気。予報通り夕方からは雨。ラジオ深夜便できょうの誕生日の花は「菊」と告げていた。やはり、文化の日には菊が似合う。というよりは、文化の日といえば菊をイメージすると云った方がふさわしい。


その菊だが、きのうアップしたナンキンハゼの紅葉が1週間ほど遅れていたようにわが庭の菊もまだ蕾のままだ。去年は11月1日に写真にあるように咲いていたのに、今年は文化の日に間に合わず去年の写真が代理出演だ。


子どもの頃、おふくろが文化の日に「明治節」とか「天長節」とよく云っていた。戦前は11月3日の明治天皇の誕生日をさして「明治節」とか「天長節」と云っていたようだ。ならば、戦後どうしてこの日が文化の日になったか?孫から尋ねられたらどう答えようか?ネット検索だ。


日本国憲法は昭和21年11月3日に公布された。そして、半年後の同22年5月3日から施行され、その日を「憲法記念日」とした。この憲法が平和と文化を重視しているということから、公布日の11月3日を同23年から「文化の日」と定めた。そうだ。へぇ〜。ならば、明治天皇の誕生日に新憲法を公布したことには何か意図があったのか?これは興味があるが学者に任せよう。



「文化」というと、文化大革命文化放送(東京のラジオ局)、文化劇場(昔、多治見にあった映画館)、文化服装学院(洋裁学校)、文化包丁、文化シャッター、文化住宅 などが頭に浮かんでくる。人間の生活様式全般にかかる活動が文化と云えるのだろう。


この中で、「文化住宅」は大阪に赴任して初めて耳にした言葉だった。木造アパートなのにどうして文化住宅というのか、不思議でならなかった。あるとき、現地の人から聞いた。元来は大正から昭和初期にかけて人気を集めた洋風化住宅のことを指していたが、戦後関西人らしい洒落っ気と願望を込めて木造アパートのことを云うようになったらしい。


オンボロ車で迎えに行く時に「リムジンで迎えに行くよ」というのと同じだ。「文化住宅」確かに大阪文化だ。

あす、あさっては小旅行のため日記は休み。