妻に先立たれる前に


きのう1日降り続いた雨がけさまで残った。おかげで、グランドコンデションの悪いこともあって、グラウンドゴルフは中止。


けさのラジオ深夜便、12月19日きょうの誕生日の花はシクラメンと云っていた。この花ならウェルカムだ。出窓の片隅でスタンバイだ。ついでに、布施明の「シクラメンのかほり」の入ったCDもある。


この時季ポインセチアとならんで観賞用として欠かせない花だ。ネットで調べると和名は「豚の饅頭(ブタノマンジュウ)」と「篝火草(カガリビバナ)」の二種類。「豚の饅頭」というのは原産地であるトルコやイスラエルで、野生の豚がシクラメンの球根を食べたことから。豚にとっては饅頭がわり、ということで・・・。「篝火花」は篝火をたいているような 花の形であることかららしい。


病院への見舞いに鉢植えシクラメンを持って行くことは控えた方がよさそうだ。「死」「苦」との語呂合わせ、また花の赤色は血をイメージするなど、縁起が悪い組み合わせとされている(鉢植えは「植え」が「飢え」、「根付く」が転じて「寝付く」となる語呂合わせの為)。



ある知人がなかなか禁煙しようとしない。理由を訊ねると、曰く。「何とかして妻より先に逝きたい。ひとり取り残されたらあわれだ。だから、医者がダメということをどんどんやっている。」世の中こういう”へそまがり”もいる。


カミさんより自分の方が先立つとは何も決まっているワケではない。”へそまがり”の彼に言わせれば運悪く自分よりカミさんの方が先に逝くかもしれない。カミさんに先立たれる前に、そのときに備えて何かを始めようと思うのが”亭主のカガミ”だろう。


何年か前だった。本屋で「妻に先立たれる前に」という本を立ち読みした記憶がある。おぼろげな記憶だが、まず第1ステップ。妻を喜ばすための楽しみを持つこと。1.料理 2.掃除・洗濯 3.運動 4.家出気分の一人旅


第2ステップ。妻に先立たれても大丈夫の域に達すれば妻と共に歩む健康長寿の道が拓けて来る。そのためには
1.一緒に夢中になれることを持つ 2.をライバルとして競えるものを持つ 3.六十、七十の手習いをはじめる
4.ホームパーティーで客を呼ぶ


包丁で果物をむくこともできない小生。”亭主のカガミ”はほど遠いワ。”へそまがり”でいた方が気楽だなぁ〜。負け惜しみの声。マニュアル通りに画一的に生きる人生ほどつまらんものはない。”余生”だもん、好きなように生きてこそ余生だ。先立たれたら、先立たれたでなんとかなるさ。そのとき考えればいいではないか。