世紀の大発見


いつもより暖かな雨上がりの朝。日差しが眩しい。しかし、風が冷たい。冬の風が春の温もり、春の光と接し合って春も間近と感じられる頃となった。庭のクリスマスローズもいつの間にか咲き始めて、間近な春に文字通り花を添えている。


クリスマスローズ」の名は、クリスマスの時期に咲く品種もあることからのネーミングだと、季節の花めぐりの先生が云っていた。別名「雪起こし」と云われるだけあって寒さに強く、雪を持ち上げて花を咲かせるほどだ。逆に、ウチでも夏の日照りには気を遣っている。




きのうからきょうにかけて新聞もテレビも30歳の女性研究者の大発見の話題で持ちきりのようだ。理化学研究所などのチームが、常識破りの手法で新たな万能細胞を作ることに成功した。マウスの細胞を弱酸性の溶液に浸すだけで、さまざまな臓器や組織の細胞に育つようになるという。


ノーベル賞に値するかもしれないような理論が理解できるわけもないが、この報に接して熊さん八っあん的発想からこんなことを感じた。受精卵が人間の形へ成長して行く時「ツワリ」が起こる。その際、酸味系の味や炭酸系の飲み物などを補給することにより、スムーズな成長を促す。つまり、酸っぱい刺激が生命を突き動かす。
   
 
「ツワリに酸っぱい刺激」が「マウスの細胞を弱酸性の溶液に浸す」ことへのヒントになったのではないか?熊さん八っあんは真剣でも科学的知識のある人が聞いたら一笑に付されるだろう。いつやって来るかわからない庭の鳥のエサ台番でボ〜っとしているよりはこんなことでも真剣に考える方がまだマシだろう。