情報流出リスク


先週末の間に四つ池の周囲の桜もすっかり散ってしまった。きのうの日曜のようなどんよりとした天気の下で見る葉桜は、華やかな舞台の舞台裏を見るようで何とも無残な姿に写る。”春”という舞台のクライマックス、桜の場面から次の見せ場”新緑”へと舞台は移り始めた。それにしても、いつまでも放せないコートと暖房器具だ。


ウチの周囲を見回すと、初夏を彩るツツジの蕾が膨らんで今にも咲きそうなのが三つ四つ見受けられる。あんまり品のよくない赤い色だ。それとは対照的な品のいいピンクのカリンの木の花も、薄いクリーム色のグミの木の花も咲き始めてウッドデッキの周りの木々も若葉と花で次の舞台の見せ場つくりを始めた。



土曜日、6月に開く高校の同窓会の幹事会の初顔合わせが多治見であった。輪番制で今年の代表幹事になったので去年の内に運営委託会社に丸投げした。案内状発送に当たって、受託会社には我々の学年委員が毎年の異動をチェックしている400人を超す名簿をそっくり渡すのが不安だったので、去年創立90周年記念で発行され一般にも出回っている記念誌の名簿を渡した。


ところが、この記念誌の名簿自体が丸投げで作ったもので、正確性を欠きおまけにこの1年間に住所が変わった人などもあって各クラスの幹事さんのところに苦情が入り苦労されたようだった。我々が管理している名簿の外部流出のリスクを考えてしたことだからと幹事会の席で皆さんに謝っておいた。



先週の新聞・テレビでセントレアの保安施設を含む詳細な平面図がネット上で誰にでも閲覧できたと報じていた。テロ対策からみれば由々しき事態だ。インターネットの検索サイト「グーグル」から要請を受けたセントレアの運営会社は詳細図を提供し、グーグルは設定を誤り一般公開にしてしまったという。


70を超したジジババの仲良しクラブの名簿でさえこれほど気を使っていると云うのに空港ターミナルの平面図という重要な情報をなぜ簡単に提供したものだろう。「利用者の利便のため」といっても、ネット時代の便利さには落とし穴がつきまとうことは今に始まったことではないのに・・・。