恍惚の人

夜明けの頃雨模様だったのが、刻一刻と晴れ間が広がりお昼前にはすっかり初夏の日差し。グランドコンデションの都合でいつもより30分遅らせてのスタートのグラウンドゴルフ。半袖姿のジジババが目立つ季節になった。



ウォーキング中、排水の良い草むらや畑の片隅でアヤメが咲いているのをよく見かけるようになった。新聞の地方版では、知立無量寿寺や安城の丈山苑のカキツバタが紙面を飾るような季節になってきた。


どちらもすぐれていて、選択に迷うことのたとえで「いずれあやめかかきつばた」と云われるようにアヤメ、カキツバタハナショウブの区別は難しい。先日の緑化センターの「季節の花めぐり」で指導員の方から簡単な見分け方の説明があった。ハナショウブは時期的に早く写真が撮れなかったのでネットから引用した。



● 花による見分け方
  アヤメ・・・花弁の弁元に網目状の模様。 カキツバタ・・・花弁の弁元に白い目型模様がある。 ハナショウブ・・・花弁の元に黄色い目型模様がある。

● 生育場所による見分け方
  アヤメ・・・排水の良い草原  カキツバタ・・・湿原   ハナショウブ・・・湿原や水分の多い草原


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NHKの番組がきっかけで認知症の女性が7年ぶりに夫と再会したニュースをきのうやっていた。先日はニュースで認知症が原因の行方不明者が1万人に達したことを伝えていた。もう少し前には、愛知県の徘徊老人が列車にはねられ死亡した事故について、裁判所は介護していた妻の責任を認定し損害賠償を求められたニュースがあった。


40年以上も前に有吉佐和子の老人介護をテーマにした「恍惚の人」が話題になった。本も読んでないし映画もテレビも見てないが、まだ「認知症」という言葉もなかった時代に「恍惚の人」が流行語にもなり世の中に大きなインパクトを与えたことはよく覚えている。仮にいま読み返しても決して古さを感じさせないだろう。                         


それほど老人介護問題は他人事で済まされてきたということか、それとも高齢化のスピードに福祉が追いつかないということか、いずれにしても、わが夫婦も「他人事」ではすまされぬトシになってきていることは確実だ。