オシベが頑張っている花

梅雨時らしいぐずつき気味の天気で午後からしとしと雨。午前中、豊田・藤岡の緑化センター「季節の花めぐり」に参加。テーマは「夏の花」。春と夏の花の端境期であまり目を見張るような花もなかった。クマさん流に勝手にテーマを作ってみた。先日の日曜の父の日にちなんで「頑張っているお父さん」。つまり、オシベが頑張って目立っている花が目についたからだ。


   ● フェイジョア

日本ではあまり普及してない木だそうだ。樹高3mほどの常緑樹。花弁の内側が赤褐色、外側が白色の4,5cmほどの花。多数ある赤いオシベが見事だ。果実がジャムやゼリーとして使われる。


日本では30年以上前にキウィフルーツに続く新果樹として注目されたこともあったが、生食時の味がそれほど良くないことや受粉作業が難しいことなどから普及していないらしい。


  ● ネムノキ

淡紅色のオシベが長くて美しい。樹高は10mくらいにもなる。花は日光を求めて高い所に咲く。遠くから高い所に咲いた花を見たことはあるが、こんなに近くで見るのは初めてだ。たまたま、高い所にあった枝が垂れ下がっていたためだ。


名前の由来は、夜になると葉を閉じる(就眠活動)をすることから眠る木、ネムの木になった。



  ● ギンバイカ

銀梅花と書くので中国の花木と思いきや、何とギリシャ神話にも出てくる西洋の花木でマートルという名らしい。花の咲き始めが梅の花に似ているところからの和名らしい。2mほどの低木。長いオシベが目立つ。果実は食べられる。         


緑化センターのハーブ園にこの木があった。それもそのはず。葉が「マートル」と云う名のハーブとして流通しているからだ。実をいうと、この花、早朝のウォーキングの際沿道に咲いていた。もう。30個以上の花が咲いていた。このハーブ園ではまったく咲いていない。藤岡は豊田やみよしの市街地と気温が3度は違う。紫陽花でも冬越しが出来ないものもあるほどだと先生が云っていた。


父の日にちなんで端境期で数少ない花の中からお父さんの頑張っている姿がビジュアルに写しだされる花を選んでみた。