欧州鉄道旅行


あす7日は立秋というのに真夏の安定した天気がなかなかやって来ない。けさの夜明けの時刻には台風一過のような青空が広がっていたが、台風11号のせいかろうか、次第に厚い雲に覆われてきた。


毎年決まってこの立秋前後に路傍に荒れ地に家庭の庭にまで入り込んで咲き出すのがタカサゴユリだ。さすが、トヨタのおひざ元だ。ジャストインタイム、立秋の前日に咲き出している。11月の初め頃までウォーキングでお目にかからない日はないと云っていいほどあちこちに咲いている。


この秋老い盛りの元会社同僚4人衆で欧州鉄道旅行に行くことにしている。エージェント主催のパックツアーと違い、旅程・航空機・ホテルの手配予約すべてしなければならない。「計画」「実施」「反省」と旅には3度の楽しみがあるといわれるが、いざやってみるとそうは問屋が卸さない。



幸い、4人衆のなかに入社時からのニックネームが”電キチ”、筋金入りの鉄ちゃんがいる。自宅の書斎には所狭しと模型の鉄道が走っているほどだ。欧州の鉄道も何度も乗っているのでトーマスクックの時刻表を駆使して乗り継ぎを調べるのもお手のもの。彼が、すべて仕切ってくれた。


ほとんどの予約・手配が完了したのを受けてきのう4人が集まった。ヘルシンキ経由でパリに入り、ミラノ、ウィーン、ベルリン、ストックホルムまで鉄道で移動。各都市で2泊。うち1日のフリータイムの使い方を協議した。4人とも大半が既に訪れたことのある都市であるだけに議論が白熱。


4人のうち自分を含め2人は日本語以外まるでダメ。あとの2人は英語が堪能。ダメ派が堪能派に対して「ヘタな英語を使うと相手は中国人か日本人か知らないが、英語らしきものを使っているから、この国の言語も大丈夫だろうと思ってどんどん話しかけられ茶の木畑に入るだけだ。最初からギブアップした方がいいぞ」


堪能派はダメ派に対し「それが、ダメ派のひがみというもんや」9月26日の出発までのたった1回のミーティング。老い盛り4人衆の珍道中、果たしてその首尾やいかに?