たかが冬ソナ されど冬ソナ


きのうのお昼すぎから降り出した雨はきょうの午前中まで降り続いた。お昼ごろには日差しが戻った。雨で潤った花木の生長は早い。庭のヒベリカムの黄色い花がいつの間にか赤い実に変わり始めている。今黄色と赤のまだら模様のヒベリカムだ。


きのうの書棚の整理のとき、下のキャビネットからどっさりとビデオテープが出てきた。「冬のソナタ」のテープだ。リタイヤーしたことを多治見の友人に伝えたら、いい作品だからぜひ見て見ろと10巻を送ってくれた。音楽が美しいこと、まるで絵画のように透明感溢れる自然の中でのシーンがすばらしかった。



そんな感想を伝えたら、挿入歌の楽譜集を後日送ってくれた。隣家のバイオリニストの息子さんに何度も気に入った「最初から今まで」を弾いてもらった記憶が蘇った。そして、冬ソナブームの最中か終わった後か記憶にないが、みよし在住で愛知大学で韓国文化を専門としている先生が地元の人達に「冬ソナと韓国文化」について話をしてくれたことも思い出した。


挿入歌の楽譜集に先生の講話のメモも挟んであったのだ。先生はセリフの良さを第一に挙げていた。ユジンがチュンサンに向かって「私はあなたにごめんなさいは云わない。あなたは私の一番大事なものを持って行ったから・・・」このセリフひとつとっても韓国文化の根幹をなしている儒教の教えが底流にある。



つまり、大義名分をきちんとするということで、社会に出て人前できちんと自分の考えを云えないようでは一人前ではないというのが韓国文化だ。ということらしい。現に韓国では、小学校入学前から話し方教室に子どもを通わせている教育ママが多いと云う。


冬ソナが放映されて10年以上の歳月が流れて忘れ去られようとしている。たかが冬ソナ、されど冬ソナ・・・。いまのNHK朝の連ドラ「まれ」、カミさんと下らん下らんと云いながらついつい見てしまっているが、なんかよりよほど印象に残る作品だ。もう一度カキコするが、美しい音楽、透明感溢れる自然の中のシーンがいい。