足助のアルプス隊


日差しは春でも風は冬。早春賦の歌を地で行くような一日だった。夜になると一段と底冷えだ。


きのう、岡崎の西三河総合庁舎で「自主防犯団体活発化・地域普及推進事業」の報告会があった。県の地域安全課主催だ。地元の”やむを縁”ボランティア自主防犯クラブからの代表として聴きに行った。三河地区で先進的な活動をしている9団体が発表した。



中でも異彩を放ったのが、結成して12年になる足助の女性だけ16人の自主防犯グループ「足助レディースパトロールセキュリティ隊」頭文字をとってALPS(アルプス)」隊の活動ぶりだ。


足助地区の高齢化率38%。独り暮らしの高齢者が多い地域のため、高齢者や子供が安心して暮らせる地域をめざし「自分たちのまちは自分たちで守る」をスローガンに活動している。


昨年の事業「セーフティーマイタウン・2015」の一環として行った特殊詐欺の被害防止の活動ぶりが上の写真だ。高齢者宅への戸別訪問、老人たちの集まりで被害の実例や犯行手口の紹介、手作りの紙芝居を活用した防犯講話、金融機関へ立ち寄りによる啓発など行っている。



左の写真は、子供の被害防止、地元ボランティアグループ等との連携による防犯・啓発活動の一部。女性ならではの視点から、高齢者と子供に特化した防犯啓発活動。いいアイディアだ。香嵐渓からはじまり、三州足助屋敷、中馬の雛飾り、飯盛山カタクリの花など、次々と町おこしのアイディアがヒットする足助ならではアルプス隊のアイディアではないだろうか。


安倍総理の提唱する「女性の活躍する社会」にぴったりのアルプス隊だ。翻って、わが自主防犯グループはどうか。”やむを縁”メンバーばかりではパンチ力がない。コトを興し組織を揺さぶって前進させるには、”アホか”と云われるほどのひたむきさのある者がいないと、あるいは育てないとだめだろう。