健康情報の氾濫


降ったりやんだりの不安定なきのうの天気から、青空に入道雲のような夏の雲が浮かぶ夏らしい日が戻った。


晩飯のときカミさんが「こりゃ、どうしたもんじゃろのぉ」とつぶやく。病院から出されて飲んでいるコレストロールの薬が朝刊の週刊誌の広告で「飲んではいけない薬の名前」にあがっているというのだ。そういえば、最近週刊誌同士で「その手術、この薬が危ない」と競り合っている様相だ。




テレビでもゴールデンタイムに健康番組が何本も放映されているようだ。NHKの「ためしてがってん」でもやっている。カミさんにせかされて時々みる。きのうも毛細血管のことをやっていた。毛細血管を元気にするにはスキップをすることがいいとやっていた。いいことがわかるだけで、それを実行しなければ見た価値がない。どうせ実行しないから見ないのだ。


あっちでこっちで、これだけ情報が氾濫していると果たして何を信じていいのやら・・・。それでもNHKでやるのは信頼がおけるような気がする。健康情報を頭に詰め込んで、頭でっかちになって心配ばかりしている方が却って健康にはよくない。「病は気から」だ。これが、健康情報にあまり関心を持たない一番の理由だ。



「どうしたもんじゃろのぉ」に対する答えはこうだ。カミさん、10数年前に滑って転んで尾てい骨を骨折したことがある。あまり治らないのでセカンドオピニオンで転院して完治した経験がある。こういう経験を踏まえての話だ。副作用のない薬はない。薬を飲めばその人の体質によって多かれ少なかれ副作用がある。


人生には運がつきまとうもの。運よく名医に巡りあえば患者の体質にあった薬を処方してくれる。処方された薬がブラックリストに載っていたというなら、セカンドオピニオンをした方が気が落ち着くのではないか?と云ってやった。


この先の我らの人生、悔いのないゴールが切れるかどうかは、名医に巡りあえるかどうかの「運」にかかっている。と云っても過言でなかろう。