週のはじめ、思いつくまま


台風7号接近の影響か朝晩は曇り、日中はなんとか晴れても雷雨にも見舞われるといったような不安定な天気が続いている。週明けのきょうが終戦記念日。毎年この日の前1週間ほどは、どのメディアも「戦争と平和」の関連報道がいやというほど続く。とりわけ、昨年は安倍首相の戦後70年談話の書きぶりが耳目を集めたこともあって、うんざりするほどだった。


今年は、そんな熱も冷めたことに加えリオ五輪のせいでかなり少なめだ。自分は、戦争体験の感動秘話の類は、悲惨な目に遭われた人たちには申し訳ないが、もうたくさん。といった心境だ。そうしたことを後世に伝えることが使命だとして語る人、それを伝えるメディアの行動も当然のことだと理解できる。だけれども、もうたくさんだ。



そんなことを云いつつも、昨夜はテレビで地上波初放映の「日本のいちばん長い日」を見てしまった。去年の今頃に映画館で観たばかりだ。ポツダム宣言受諾をめぐり昭和天皇(元木雅弘)、鈴木貫太郎首相(山崎努)、阿南陸相役所広司)ら戦争終結に動いた要人たちの心の葛藤、その裏にあった本土決戦を望む陸軍将校たちによるクーデター事件の姿も追った映画で感動した。


「感動秘話はもうたくさん」と云いながら、2度目の映画とは・・・。映画はエンターテイメント、これは別物と自問自答しながら。そんなわけの2度目の鑑賞だった。




リオ五輪も折り返し点。4年後の今頃は閉幕したばかりの東京五輪の余韻にひたっているはずだ。8月9日に終わってパラリンピックが25日から始まる。先日、新聞に出ていた。8月1日から1週間で全国の熱中症搬送人数が6588人あったと消防庁が発表した。と。


「屋外での運動は控えるように」「なるべく外出は避けるように」との警告を聞きながら五輪観戦とはねぇ〜。「こりゃ、どうしたもんじゃろのぉ」夏の甲子園だってやってると云えば、それまでだが・・・。主催しているのがガラパゴス高野連でアスリートファーストの意味がわかっていないのだ。



そうは云っても、IOCだって本当にアスリートファーストを考えて真夏の東京五輪を決めたのだろうか。前回の東京五輪と同じような秋の開催だと大統領選挙やらスポ-ツイベントが目白押しの米国の都合やらテレビ放映ファーストで夏開催にしたのではないだろうか。


リオ五輪開催中での終戦記念日、そのリオ五輪が終わったら次の東京がいよいよ現実味を帯びて来た。自分ではどうすることもできないことがわかっていても、この暑さの中で本当に開催できるかしらと心配の尽きないお盆の最中の週の初めだ。