人間性が隠せない ゴルフ・賭け事


陰鬱な天気から一夜明け、冬型の気圧配置が強まったせいだろう、太平洋側は青空が広がり日本海側は大雪のようだ。昭和40年代の半ば頃、金沢にいた時代だ。ゴルフを始めたのがこの時代。冬になるとゴルフ場は当然クローズだ。名古屋にいたら・・・と随分悔やんだ。また、キャディーさんは失業保険もらって寝て暮らす。羨ましかった。


名古屋に戻ってからは、労働組合の連中とゴルフをすることが多かった。人間の性格を確かめる絶好の場であり、賭けで負けた時にはきちんと払い、勝った時には次回持越しとか、麻雀で相殺とか云って「貸し」をつくり、こちらが主導権を握ることに腐心したものだ。



「ゴルフと賭け事、この二つだけは絶対に人間性を隠せない」ということわざがある。ことほどさように、ティーグランドで待たされると、早速落ちている松ぽっくりを打ったり、素振りの練習をはじめるのはガリ勉さんだ。松林に打ち込んで、一旦フェアウェイに出して前進すればいいものを、何度でも狭い木と木の間を打ち抜こうと挑戦するのは融通のきかない頑固者に多い。


訪米中の安倍さんとトランプ米大統領が、首脳会談の後に行うゴルフについて、批判がある。国際的に反発の声が高まるトランプ氏と親しくなりすぎるのは、危険だというのだ。気にすることはない。世界の指導者の中で最初に、謎と矛盾に満ちた米大統領の人柄を確かめる機会を得たのだ。逃すのはあまりにももったいない。しかも、相手が個人的に招待と発言している。ごっつぁんだ。