街と田舎の同居


台風18号があすには九州に上陸し日本列島を縦断する気配だ。おかげで、終日の雨だ。そんな雨降りの朝、新聞に眼を通していたら中日県内版の「あいち現場考」欄に同新聞岡崎支局長が岡崎市の特性についての考察を寄せていた。


街と田舎が同居する岡崎市では、双方の魅力が身近に体感できる。一般的には都会人は便利で高度な技術があふれる都会で働き、田舎で体を動かして汗を流す。地方の人も都会に出て、様々な刺激を受ける。異なる人間関係の構築をして、非日常を体験することで心の健康を保っている。

                             

岡崎市では、このような二地域の往復をしなくても同様な恩恵を容易に受けられる。毎日が街と田舎の二地域暮らしなのだ。岡崎市の人口が増加傾向にあるのは、名古屋のベッドタウンとしての役割や自動車産業の発展だけでなく、こんな点にも隠されているかもしれない。要約すると以上のような考察だった。


クマさん、東京の友人に我が三好丘のよさを説明するとき、こんなふうにする。わが家から車で15分以内で行けるゴルフ場が4つある。毎日のウォーキングコースで時々リスを見かける。わが家の敷地は135.(というと、たいてい平米かと聞かれる。)こんな所だから、よほど山の中と思うかもしれないが、車で10分以内にシネコンもライブハウスもある。名駅摩天楼まで地下鉄で40分。と。


クマさんは「適度な都会、適度な田舎」という表現している。そして、日本が米国の核の傘に守られているのとは異なり、みよしは豊田の大きな傘で守られて個性が埋没するのを避けているのが気にいっている。何はともあれ、自分の住む街を自分と同じような見方をする人がいることに巡り合えて”わが意を得たり”という気分だ。