日産不祥事に思う


台風の吹き返しはおさまったが、きのうの青空はどこかに消え去ってしまった。朝からどんよりとした曇り空だ。上の写真はきのうアップしたカラスウリの実の熟す前の状態のものだ。きのうは、運よく熟す前と熟した状態、ビフォア―アフターが並んで見られたのだ。


    

何年か以前、熟した実を採って来たことがある。実を割ると柿のようなジェル状の果肉がある。昔は、その汁をしもやけやあかぎれの手足に塗っていたそうだ。果肉から出るツヤツヤとした真っ黒な種は縁起物。打ち出の小づちに似ていることから財布に入れて持ち歩くと願いが叶うと云われていたそうだ。


日産自動車が国の規則に反して新車の無資格審査をしていたことを公表した後も依然として無資格審査を続けていたとして国内向け生産を停止したという報道が先週あった。神戸製鋼所の不正と併せ、「メイドインジャパン」の信用が今、根底から揺らいでいることは連日のように報道されている通りだ。クマさん目線でふたつのことを思った。


日産の生産部門では不祥事に絡めて国内向け生産を停止したというのに、テレビでは日産の車のコマーシャルを流している。生産と販売は別部門だから・・・という意見もあるかもしれない。しかし、こんなところに企業統治力の欠如が云々される病巣が見え隠れしているのではないかと思う。



車の車検のときになるといつも思う。50年ほど前、雨降りのたびにエンジンがかからず苦労した。ディストリビューターに湿気があるとかかりにくくなる。今はボンネットをこの1.2年1度も開けたことがない。車の性能がよくなったのだ。50年前も今も2年に1回の車検は変わりない。新車が3年目になっただけだ。車の整備業者の保護策のひとつだろう。



産業界に対する国の安全基準とか検査基準といったものが、本当に実態に則したものになっているだろうか?色々な側面があるだろうが、思いつくままに列挙すれば、技術の進歩に則しているか。供給者側論理に偏ってないか。既存事業者保護に偏って新規参入を妨げてないか。などなど規制改革する余地が山ほどあるのではないか。