あいち航空ミュージアム


きのうの雨から一転安定した晴天になった。周囲の草木もすっかり初夏らしい風情を漂わせるようになった。栗の木に花が咲き始めた。あの独特の匂いは、まだ漂って来ないが、ドクダミはあの匂いで存在感を誇示している。


このところのニュースには、きのうの天気のようにうんざりするばかりだ。安倍政権の政権運営に日大アメフト反則タックル問題だ。両者とも同じ根を持った問題に思えてならない。ボスに権力が集中して、側近でさえモノが言えない。横暴になる。忖度が働く。コトが起きた時、初動の対応が適切でないから長引けば長引くほど収束が困難だ。



国会でいえば、野党が頼りないから、国民は与党にダメ出しして政権交代をさせるには不安がつきまとう。審議拒否したり、役人に無駄な書類を改ざんさせて、税金の無駄使い。バカをみるのは国民だ。アメフトでいえば、勝つためには何をやってもいい。そんなラフなゲームを見せられる観客は入場料の無駄使いだ。


危機管理学部のある大学のアメフトボスも、今までひいき目に見てきた安倍さんも、コトここに至っては「投了」が秒読みの段階ではないだろうか。「初動では失敗したが、誠意をみせてリカバリー」そんな段階ではない。




雨降りのきのう、生涯学習講座で小牧の「あいち航空ミュージアム」を見学してきた。結論からいうと、入場料千円、2時間の見学時間の時間をもてあそんだ。戦後初の国産旅客機YS−11や三菱重工ビジネスジェットMU−300の実機展示と3Dシアターでの15分の映画、展望デッキで離着陸機を見ることくらいだった。


展示機の説明を聞いたり、コックピットでのフライトシュミレーション、三菱MRJの組み立て見学、航空自衛隊の見学などはオプションツアーのようで、時間がない。YS−11の機体の説明はツアーにこっそり混じって説明を聞いた。
講座の担当者が二人も添乗して来てもこのツアーのことや、この施設ができた背景など何の説明もしないので、自分で調べてみた。



日本の航空機・部品の5割以上、航空機体部品では約8割を生産する東海地域は、航空宇宙産業の拠点。大手機体メーカー(三菱重工業川崎重工業富士重工業)が集まっている。名古屋空港周辺に三菱航空機がMRJの組み立て工場を建設した。愛知県では、航空宇宙産業を自動車に続く次世代成長産業の一つとして位置づけ、さらなる飛躍に向け、振興に取り組む一環としてこのミュージアムを昨年11月にリニューアルオープンさせた。


現存する日本最古の飛行場、各務原飛行場に併設して航空自衛隊岐阜基地川崎重工航空機製造工場があり、「飛行機の街・各務原」のランドマークにもなっている。同飛行場の開設100年を記念して、「かかみがはら航空宇宙科学博物館」が今年3月リニューアルオープンした。世界で唯一戦時中の姿をとどめる旧陸軍「飛燕」の機体などが展示されている。



米・日国際共同開発で約35%が日本での製造といわれるボーイング787の飛行試験初号機を展示する複合施設が今年の夏にセントレアにオープンする。このように、愛知・岐阜両県の空港に併設するかたちで、昨年秋から今年の夏にかけてリニューアルあるいは新規に航空宇宙ミュージアムが続々と開設されている。「あいち航空ミュージアム」はその中核施設だろう。