袴田事件再審請求棄却に思う


日中は乾いた空気で晴れ間が広がり、ほっと一息つけるような過ごしやすい天気になった。きのうの金曜日、肺に溜まった水の具合を検査したところ、ほぼ正常な状態に戻っており、そのまま病院に収監されることもなく釈放され、きょうの天気のようにほっと一息だ。


ラジオ深夜便によるところのきのう6月15日の誕生日の花はアジサイだった。わが家のアジサイも今シーズンに入って、すでに何度もアップしているので過去の古いアジサイを1枚だけアップした。わが家で咲くアジサイは白、赤色で、青、紫がない。きっと土壌がアルカリ性だからだろう。



今週はシンガポール米朝首脳会談が開かれ歴史に残る週となることだろう。開会式のセレモニーが終わって、これから本格的な交渉に入るところだが、トランプ大統領の任期の終わる2021年2月時点でどんな成果があったかが評価できるのではないかと思う。


現時点ではなんだかんだあるが、米朝ともに合格点。得をしたのは、短期ではシンガポール。世界への宣伝効果満点。長期では中国。在韓米軍がいなくなれば目の上のたんこぶが消える。みじめな思いをしたのは日本。朝鮮半島平和のための交渉とはいえ、米から高いツケがまわってくること覚悟で拉致問題の口ききをしてもらい、人さらいの泥棒に「会ってください」となんでお願いをしなければならないのか?合点が行かん。



今週の月曜の東京高裁。死刑が確定した袴田事件の第2次再審請求で、再審請求を認めた静岡地裁の決定を取り消した。高裁は死刑と拘置の執行を停止した地裁決定は支持。袴田さんは再収監はされない。50年以上も前に起きた事件がどういう経緯をたどって今に至っているか詳しいことは知らないが、高裁の裁判官が苦悩の上に苦悩を重ねた決定だということが滲み出ている。


最近スポーツの世界では最終的にはビデオ判定による裁定で信頼を支えている。司法への信頼を根底で支えるのは神ならぬ人が人を裁くことだ。それが、あの足して2で割るような高裁の決定ではないだろうか。これを、人工知能が裁いたらどうなるだろう?