花が落ちて生まれる落花生


連日の猛暑日でも、きのうまでときょうでは空の色が全く違う。きのうまではカッと照りつける太陽が君臨する真っ青な夏の空だ。きょうは薄い雲がかかった白っぽい空と鈍い日差しの太陽だ。カラッとした青空の男性的な猛暑日と白っぽい空に鈍い日差しでむしむしする女性的なそれ。同じ猛暑日でもこんな違いがある。



きょう7月25日の誕生日の花はヒマワりとラジオ深夜便。わが家の周囲とかウォーキングコース沿いの休耕田で春の菜の花、夏のヒマワりは定番だ。ところが、どういう理由かわからないが、昨年からばったりなくなってしまった。見かけるのは、荒れ地にやせ細った5.6本くらいのものだ。


名前は、花が太陽の動きにつれてまわることから”日まわり”。しかし実際には、花首の柔らかい、つぼみのときだけ昼間、太陽の方向を向いて夜に向きを戻し、成長して花が咲いてからは東を向くというのが本当のようだ。種子は食用になる。種子から採った油は石鹸や塗料の原料になる。茎や葉は家畜の飼料となる。見てよし。利用してよし。いい花だ。とパーソナリティー氏は説明。



今家庭菜園のあちこちで黄色い落花生の花が賑やかに咲いている。わが家でも10年くらい前栽培したことがある。それまでは、落花生というものは枝豆やソラマメのように枝にくつっいてなっているものだと思っていた。栽培して知った。地中にできるのだ。5月の終わりごろ苗を植える。草丈が25〜30cmになる。7月下旬から8月頃花が咲く。


花は早朝に咲いて、昼にはしぼむ。受粉は、自分の花粉がメシベについて自家受粉をする。受粉後、花のもとにある子房で受精する。受精後1週間くらいで子房の元が伸び始めて、根のように下を向く。この伸びた部分を子房柄(しぼうへい)という。子房柄は伸びて土にささる。土中3〜5cmのところでさやが出来始める。そのさやの中で豆が育つ。





10月頃収穫だ。「花が落ちたところにさやが生まれる」だから落花生か。なんだか、生命の神秘さを垣間見た感じだった。掘りたての生落花生を塩茹でして食べるのが楽しみだった。やみつきになる美味さだった。10年一昔。一昔前のお話でした。