クズあれこれ

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お盆台風10号が抜けた後に、また暑い夏だ。フェーン現象日本海側では40度超の最高気温のところも。

 

映画やテレビで映し出される終戦の日のシーンといえば、青空に入道雲皇居前広場、それに蝉しぐれ玉音放送が定番だ。今年は台風10号が豊後水道から広島に上陸、日本海に抜けて北上だ。台風直撃の終戦記念日は初めてのことでないだろうか。2010年から10年間の終戦記念日の天気を日記で調べたが、晴れの日は13年と15年の2回だけだ。意外と夏の青空の日は少ない。

 

今年初めて式典に臨まれた天皇陛下も戦後生まれの世代だ。直接戦争の時代を知らないからこそ、お言葉にあったように先人のたゆみない努力と苦難の歩みに思いをいたし、平和を誓いたい。

 

お盆のさなか、年に2回の“民族大移動”の真っただ中に台風の直撃とは・・・。メディアは、過去に起きた最悪のケースの映像付で、これでもか、これでもかと情報を流してくれる。気象庁は台風の強度に関する予報を、これまでの3日先から5日先までに延ばして発表してくれる。スパコンの能力向上のおかげだ。

 

 これからの時代は、避難する事や、旅程を変更する事に「空振りになることを惜しまない勇気」も必要だが、それ以上に技術の進歩を生かした個人の情報活用力が問われる時代だといえるだろう。

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一国二制度で曲りなりにも生き延びてきた「香港の自由」が生きるか死ぬかの重大局面にさしかかっている。一向に収まる気配のない事態に中国政府はいらだっている。装甲車を連ねた人民武装警察の大部隊が香港に近い深センに集結している映像が連日放映されている。

 

折しも、日本では愚にもつかない「慰安婦像」や昭和天皇の写真を燃やす映像などの展示が中止されたのを「表現の自由が侵害された」と騒いでいる。自由を求めて体を張っている香港の若者たちに接すれば、少しは違う世界が見えるだろう。

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おとといの日記に秋の七草クズの写真をアップしたが、そのクズに対する思いをもう少しカキコしないと、クズに「どうせ、ワタシはクズだから」とひがまれてもいけないので、以下のカキコ。

 

カッコいい表現をすれば、まわりの木をおおってしまうほどの生命力。平たく言えば、                始末におえないほどドンドン延びて行くこの「葛」。わがウォーキング沿道では、こうした状況がいくらでも見受けられる。砂漠の緑化のために米国に送ったが、余りにも繁殖力が強くてお手上げで、返されたというエピソードもあるという。                       

 

この「葛」から”葛きり”や”葛餅”、そして漢方薬の”葛根湯”などちょっと想像できない。根に多量のデンプンを含み葛粉がとれ、葛きりや葛餅の原料になる。また、解熱・せきどめの生薬「葛根(かっこん)」の原料にもなる。つるの繊維部分は「葛布(くずふ)」原料になる。

 

大和の国(奈良県)の国栖(くず)が葛粉の産地であったところが葛の名の由来。葉が風にひるがえると裏の白さが目立つところから、平安時代には「裏見」を「恨み」にかけた和歌が多く詠まれた。こうしてみると、葛はクズどころか、多岐にわたって有用な上、大変雅やかな秋の七草ではないか。

 

 

 

「八月や六日九日十五日」

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立秋からおよそ1週間経った。台風の波状攻撃が続いている中では、朝夕の空の様子や明け方の風、夜の虫の音などから秋の始まりを知るなんという風情は凡人には感じ取れない。

 

クマさんは夜明けのウォーキングで、猛暑のなかで小さな秋を見つけた。荒れ野では秋の七草のクズが咲いていた。丘陵の尾根の畑では秋の味覚、栗のイガがテニスボールくらいの大きさになってたわわに実っている。

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七夕の頃に咲くことから牽牛花とも呼ばれる朝顔は秋の訪れを告げる花と言われる。これは、日本の朝顔のことだろうが、なぜか外来種アサガオも“郷に入らば、郷に従え”で秋口から咲き始める。路傍ではアメリアサガオが咲き出している。

 

きょう8月14日の誕生日の花はホオズキラジオ深夜便が伝えていた。6月から7月にかけて家庭菜園のあちこちで花が咲き、その後六角状の「ガク」の部分が実を包み、オレンジ色の袋状になる。この袋を死者の霊を導く提灯に見立てたところからお盆の時期の誕生日の花に選定したのではないか? ナス科ホオズキ属。写真左は飾り物のホオズキ

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「八月や六日九日十五日」の句の最初の作者は誰か?の論議が話題を呼んだそうだが、それはそれとして、昭和20年8月が日本人にとって忘れることのできない日付に重ねて詠んだものだ。8月の6、9、15の日付が表す膨大な歴史の意味を、また改めて思う先週から今週にかけての2週間だ。

 

戦後70年以上経っても、何かとキナ臭い話題の多い世界情勢だけに、各メディアともこの句に合せるように先週今週は6、9,、15日に関する特集が多い。日曜日のNHKスペシャルでは「激闘ガダルカナル悲劇の指揮官」を放映した。

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 「地獄の戦場ガダルカナル。陸軍精鋭部隊916名が1万を超える米軍に戦いを挑み、全滅した。指揮官の一木大佐は、無謀な作戦で、部下の命を奪ったとして非難を浴びてきた。新発見の戦闘記録から、知られざる激戦をCGとドラマで復元している。十倍の敵がいるとは知らず、死の罠に追い込まれた兵士たち。予期せぬ大敗北の裏には、陸海軍の熾烈な対立があった。部隊全滅の責任を負った指揮官の悲劇に迫っていた。

 

70数年前の陸軍と海軍の省益優先体質、敵に筒抜けの情報戦が今の日本の統治機構に重なって見える。一木大佐は森友問題で省益を守るために自死に追い込まれた官僚と同じ立場に思えてならない。中間管理者層の悲劇はいつの世も変わりないのだ。戦時の失敗が戦後に生かされていないといえよう。

 

情報戦に至っては太平洋戦争を通じて敗因の一大要素となっている。戦後、現在に至るまで情報を収集する組織がないので、相手に渡す情報がなく、必然的に入る情報も乏しい。戦時も平時も「組織」と「情報」の安定なくして平和は望めないことを痛感した。

山三昧の「山の日」

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8月も10日を過ぎると野原に限らず住宅地にもちらほらと高砂ユリが咲き出した。わが家の庭でも、どこから飛んできたのか咲き始めた。(下右写真)上の写真は丘陵尾根筋の荒れ野に咲き始めたものだ。繁殖力の強い外来種で、3.4年毎に群生地を移動させているそうだ。そういえば、数年前に群生していた場所で今は全く咲いていない。今年は四つ池の桜並木に沿って群生している。中には2m以上の高さのものもある。(下左写真)

 

先週は明るい話題がダブルであった。全英女子オープンゴルフでの「スマイリングシンデレラ」の優勝と小泉進次郎議員とフリーアナウンサー滝川クリステルご両人の結婚報告だ。首相官邸を2人で訪れて、記者団の「ぶら下がり」にも応じた。総理にいきなり挨拶に行けるオレを狙った周到な見せ方だと思った。

 

「スマイリングシンデレラ」渋野日向子選手はメジャー制覇からの凱旋試合北海道明治カップを通算4アンダーの13位で終えた。優勝には届かなかったが大勢のギャラリーが集まり、注目度の高さを改めて示した。ラウンド中もギャラリーとのハイタッチで人気を集めているが、ドラゴンズの松坂投手がキャンプ中にファンとのハイタッチで肩を痛め、今シーズンを棒に振ったも同然にしてしまったことを思うと、人気稼業とはいえ、ほどほどにした方が・・・。老婆心ながら。

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ラジオ深夜便によると、8月10日の誕生日の花はヘチマだった。10年以上前までは三好丘の丘陵の農家でよく見かけたし、わが家でも栽培していた。最近はさっぱり見ない。写真はその時のものではない。農家で栽培されたものだ。その当時の写真はパソコンに落雷したときになくなってしまった。                        

 

秋に完熟した時、地上から50cm位のところで茎を切って、容器に一滴ずつ採取した。それを薬局へ持ってゆくと殺菌・ろ過してくれる。カミさんは化粧水に使っていた。最近は、ヘチマ水を使わないから肌が荒れ放題。と当人いわく。ヘチマ水のせいでなくて、加齢のせいだと思うが・・・。

 

こうしてみると、ヘチマはあまり栽培はされていないが、なかなか有用なウリではないか。食用に、化粧水に、たわしにと広範囲に用途がある。正式な名前は糸瓜(いとうり)。ウリ科の一年草。つる性で他のものに巻き付きながら成長する。ネットで調べると、名前の由来がユニークだ。

 

本来の名前は果実から繊維が得られることから付いた糸瓜(いとうり)で、これが後に「とうり」となまった。「と」は『いろは歌』で「へ」と「ち」の間にあることから「へち間」の意で「へちま」と呼ばれるようになった。今でも「糸瓜」と書いて「ヘチマ」と読ませる。ヘチマはその用途といい、名前の由来といい、なかなかユニークな存在だ。

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きのう8月第2日曜11日は「山の日」だった。「海の日」制定に熱心な業界団体だけに肩入れすれば「山の日」関連の業界団体は黙っていない。妥協の副産物という政治的決着方法のひとつではないだろうか。きのうの「山の日」は。

 

わが家から眺めるお気に入りの風景のひとつに、冬の朝南西の方角直線距離で40数キロ先に見える鈴鹿山系藤原岳だ。この景色を眺めていつもスイスのアイガー北壁を思い出している。適当に都会で、適当に田園風景があり、適当に山岳風景まで楽しめる三好丘は素敵なところだ。

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友人知人には、けっこう山男がいる。地元の居酒屋花金の常連さんで先般旅立たれたYさんは百名山踏破した本格派だった。数年前山での災難で九死に一生を得て、山はもう懲りただろうとの周囲の安堵をよそに、この夏も北アルプス縦走をして帰ってきた、麻雀仲間のジャンプロさん。

 

名古屋での麻雀仲間にも山男がいる。自称京大山岳部崩れのふたりだ。こうしてみると、山登りと麻雀は相通じるところがあるようだ。「上がりに行くか、下りるか」山の天気に対して「まだ、いいは、もうおそい」「成否は運(天候)7割技術3割」など両者に通じる。

f:id:mikawakinta63:20190812150252j:plain           それでも、子供のころから「山」に関する思い出は色々とある。標高3千mを超す山に行ったのは小学校5年生。乗鞍畳平までは登山バス。そこから歩いて山頂剣ヶ峰まで2時間以上かかった記憶だ。中学3年。東京・日光修学旅行で羽田空港見学に。ネパールのマナスル峰を世界初登頂した槇有恒隊長率いる登山隊が凱旋帰国するのに遭遇し、8千m級のマナスル峰の存在を初めて知った。卒業文集のタイトルが「マナスル」だった。

 

 後にも先にも1度だけの北アルプス。高校2年だった。上高地から入って西穂高山荘で泊まった。写真があるから間違いない。そこから穂高連峰のどこへ行ったのか記憶がない。自分を含め一行5人。3人は他界。ひとりは消息不明。自分だけ長生きすると尋ねる人もいなくなる。記録を残すことは大切だ。

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 大学生、社会人になってからは行動範囲が広くなったが自らの足で征服するような情熱もなくなった。眺めるだけで満足するようになった。もう一度行ってみたい、眺めたい場所は、カナディアンロッキー、スイス・アルプス、ハワイ島マウナケア。猛暑日では、野良仕事もできない、きのうの「山の日」。日がな、山に思いを巡らせる、クマさんにとっては好天気だった。

 


 

 

 

 

「表現の自由」論争に思う

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きのう8月8日は二十四節気の「立秋」だった。暦の上ではもう秋だ。当然のことはいえ、実感ではまだ夏だが・・との注釈付きでの秋だ。

 

秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる  藤原敏行

 

立秋といっても、まだ穂も出てない青田、高校野球は始まってまだ4日目、うるさいほどのセミしぐれと周囲は夏一色だ。ヒマ人の平安貴族は、風の音の変化で秋の気配にはっとするそうだ。平安貴族よりは雑事も多く、エアコンのおかげで季節感に鈍感なクマさんはそれでも、きのうの早朝ウォーキングで田園地帯の天高い青空と青田を吹き渡る風に平安貴族ならずとも、ちょっぴり秋の気配を感じた。

 

ことほどさように、まだ暑いうちに秋を探る、寒いうちに春を探る。この季節を探ることが日本人の鋭敏な季節感の象徴ではないだろうか?そんな中で花鳥風月を愛でて詩歌、書画などが培われてきたのではないだろうか。

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 「立秋」8日の誕生日の花は「トロロアオイ」とラジオ深夜便は伝えていた。この花、1.5m位の高さで茎にかたいトゲがある。花がオクラの花に似ているところから花オクラとも呼ばれている。トロロアオイもオクラもアオイ科トロロアオイ属。

 

ウォーキング沿道の農家で栽培されている。その農家では、花弁を生のままサラダにしたり、天婦羅、湯がいて三杯酢などで酢の物として食されるそうだ。一日花であるため市場にはほとんど流通しないとのことだ。

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 あいちトリエンナーレは、愛知県で3年に1度開催される国内最大級の現代アートの祭典で愛知県などが支援する国際芸術祭だ。その企画展「表現の不自由展・その後」が開幕から3日で中止された。直接の理由は展示内容に対する脅迫だとされる。その犯人も逮捕され今、メディアでは県知事・市長を巻き込んだ「表現の自由」論争が賑やかだ。

 

その論争以前に暴力や脅迫が決して許されないのは当然のことである。これは、左右両派とも一致している。左派の論調は「大嫌いな表現をも尊重するのが表現の自由」.右派の論調は「芸術であると言い張れば表現の自由の名の下にヘイト(憎悪)行為が許されるのか」。これに尽きると思う。

 

クマさんはどう頭をひねっても、今回の展示のようなヘイト行為の象徴的な展示物が「表現の自由」の範囲内に収まるとは、到底、理解しがたい。芸術の政治利用とでも言おうか、そうとしか考えられない。もっと、下世話な言い方をすれば、世間を騒がせ、対立をあおる「炎上商法」のようにしかみえない。左右どちらの陣営であれ、ヘイト行為は「表現の自由」に含まれず、許されない。常識をわきまえるべきだ。

 

原爆の日エピソード

 

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涼しい内にと早朝から始めた野良仕事も蝉しぐれに見舞われると、いっきに暑さが増してくるきょうこの頃。東南の海からは台風8号から10号の波状攻撃。日本海を挟んだ半島では4回も連続して短距離ミサイルの発射。にっちもさっちも行かなくなった日韓関係、米中貿易戦争、円高株安。なにひとつとっても、気のめいる話ばかりだ。

 

そんな中で飛び込んできた「スマイリング・シンデレラ」の朗報だ。ゴルフのメジャー大会である全英女子オープンを制した20歳の渋野日向子選手に、現地メディアがつけたという。テレビで見るふりまき続けたスマイルは確かに魅力的だった。

 

報じられている通り、彼女は昨年プロテストに合格したばかりで、初の海外試合でのメジャー制覇というシンデレラ物語につながった。昨夜7時のNHKニュースでは広島の原爆記念式典よりも、甲子園の高校野球の開会式よりも、彼女の凱旋帰国が優先して放映されたことは、気のめいるニュースばかりの中での一服の清涼剤であったことを物語っている。

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 ♪ ふるさとの街焼かれ/ 身よりの骨埋めし焼土(やけつち)に/  今は白い花咲く/ ああ許すまじ原爆を/  三度(みたび)許すまじ原爆を / われらの街に

きのう8月6日は広島原爆の日だ。歳のせいだろうか、この1,2年昔のことを思い出して思い出に浸ることが多くなったような気がする。8月6日や9日の原爆の日になると、中学生のときホームルームの時間にロシア民謡とともに習った「原爆を許すまじ」の歌が頭の中を駆け巡る。60数年経っても1番だけならすらすら出て来る。

 

きのうの夕飯、何のおかずだったか忘れても、60数年前にみんなと一緒にホームルームで歌った歌は、ロシア民謡をはじめ何曲も歌詞カードなしでも歌える。歌を教えてくれた教師は今の自分とは思想・信条が違うが、教科書以上に平和を愛する心を我々に教え、それが今に生きている。

 

 原爆の日に関わる二つのエピソードは、クマさんの日記に、8月6日や9日が来るたびに、既に4.5回以上カキコしているはずだ。きのうの広島の平和祈念式典での男女小学生による「平和への誓い」全文を今朝の新聞で読んで大変よくできていると感銘を受けた。自分も毎年この日には、たとえ内容が同じでも、こうした体験をカキコすることにより後世に残すことにした。

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 原爆に関するエピソード。もうひとつ。2010年サイパン旅行したときの後味の悪い思い出だ。テニアン島サイパンから南へ5kmの島。6人乗りセスナ機で渡る。10分ほどで渡れる。現地のツアーガイドが自家用車で案内してくれる。ジャングルの中まで入るのでバスは入れない。このツアーガイドは60歳前後の日本人男性。正確に言えば鹿児島生まれの米国籍。グリーンカードを取得して米国市民権を得たおじさん。

 

B−29エノラゲイが原爆を搭載したピットを見学したときこんなことを語った。広島と長崎の原爆により日本は本来ならもっと長引く戦争から早く解放された。そして、朝鮮のように分断国家にならなくてすんだ。と。生粋の米国人が戦勝国の論理で語るのなら、そんなものかと不承不承ながら悔しさをかみしめる。                

 

ところが、彼は米国の市民権を持っているからと言って米国人ズラをして同胞に向かってそこまで言わなくてもいいものをと思いながら後味の悪いテニアンツアーだった。

 

 

カスタムメイド人生にエール

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5月の大型連休明けから続いていた4時台の夜明けの時間。気がつけばけさは5時4分だ。それもそのはず、今週の木曜8日は、もう立秋だ。レギュラーメンバーでのウォーキングは今月は夏休み。そこで、日の出直後の涼しい内に単独早朝ウォーキングをしている。

 

 生き物の世界で夜行性の昆虫が活動すれば、それらに花粉を運んでもらうために夜咲く花もある。自然の摂理だ。夜明けとともにウォーキングすると、夜間営業して店じまいしたカラスウリや、まだ営業中の顔を見せている、オシロイバナ、マツヨイ草にお目にかかる。わが家の庭でもサボテンが営業中の顔だ。そんなことを考えながら歩いていると、次々と空想が広がってくる。

 

 夜咲く花は色や形のちがいを月明かりだけではアピールできない。その代わりに、香りでアピールしている。今月中旬頃から咲き出すクサギなどが代表例だ。カラスウリも香りより、あの神秘的なレース模様の方が有名だ。オシロイバナのように、夕方に活動する昆虫に対しては、赤、白、黄など多彩な色でアピールし、夜行性の昆虫には芳香でアピールする器用な花もある。

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 同じ花でも「火事と喧嘩は江戸の華」「喧嘩に花が咲く」といった言い回しで、まわりを巻き込んでワイワイ盛り上がる「喧嘩の花」はいただけない。日韓の喧嘩が連日報道されている。                      

 

 韓国を優遇しないとはけしからんと反発されても、「盗人猛々しい」なんて大統領から、こんな言葉を発せられて、どこに優遇する理由が見つけられようか。任期5年の韓国大統領、あと3年後の任期満了まで待つ。これしか喧嘩の出口は見つからないかもしれない。

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3年ほど前のちょうど今頃、暑いさなかに会社の後輩が坊主頭で訪ねてきた。彼、リタイヤーして地元の寺の檀家総代をして寺の住職と懇意にしていたら仏教に興味を持つようになったという。そこで一念発起、名古屋の仏教系大学に学士入学して今は半世紀ぶりに再び学生をしているという。坊主頭のわけがわかった。

 

さらに彼は続けた。人の道を説くのに仏教の世界しか知らない僧侶とは異なった視点からの人の道を説いてみたい。40年サラリーマンとして世間の修羅場をくぐってきたことをベースに仏教を勉強してユニークな人の道を説いてみたい。これが自分の第二の人生だと思っている。

 

リタイヤー後は自由が満ち溢れている。会社からも自由、家族からも自由、時間も自由。これまでの人生がレディメイドなら、第二の人生はカスタムメイドだ。”もの”が巷に溢れているこの時代、こういう時こそ”こころ”が必要とされている。彼はいい選択をした。彼のカスタムメイド人生にエールをおくりたい。

 

セブンペイ撤退に思う

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猛暑日が続く。全国ネットのテレビで連日”暑い多治見”が写し出されることは、多治見の住人は暑さで大変だろうが、離れた地に住む出身者にとっては、気分がいいものだ。この地でも、雨で延期になっていた市長杯争奪グラウンドゴルフ大会が、きのうおこなわれたが、”猛暑日”に配慮し2ゲームトータルスコアで競うところ1ゲームに短縮された。悲喜こもごもの猛暑日だ。

 

けさのラジオ深夜便、8月2日の誕生日の花はサギソウと伝えていた。日当たりのよい湿地に生育。茎は15~50cmで先端近くに1~3輪の白い花が咲く。それが鷺が羽根をひろげたような形からのネーミング。爽やかな夏の花だ。蘭科ミズトンボ属。ウォーキング沿道では見る ことはない。上の写真は多治見の仲間のブログからのパクリと緑化センターの「季節の花めぐり」で撮ったもの。

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「焦りは過ちを増し、後悔は新しい後悔をつくる」ゲーテの格言だが、この格言がぴったりあてはまる出来事が、けさの中日新聞一面に大きな見出しで出ていた。<セブンペイ3ヶ月で撤退>と。

 

セブンイレブンスマホ決済サービス「セブンペイ」が不正アクセスの標的にされ、多くの被害者を出した。他社が次々に手掛けるスマホ決済に参入に出遅れて焦り、セキュリティーがずさんなままサービスを始めたのが原因だろう。

 

もともと現金志向の強い我が国、今度のような失敗が生じると、キャッシュレス決済そのものに不信感が募って流れが逆戻りしかねない。後悔が新しい後悔をつくらないよう、こここそ焦りは禁物と言えよう。