理想の2番打者

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「梅雨寒む」「大雨警戒」のニュースが遠ざかったと思ったら「梅雨明け宣言」「猛暑日」「熱中症警戒」の文字が躍るきょう、このごろだ。きのうは故郷多治見が全国最高気温37.1度を記録して、日本一暑い都市の面目躍如といったところだ。

 

多治見が暑さ日本一で脚光を浴びたのは、今から5年前の7月だった。その日の日記だ。2014年7月28日「きょうの多治見は39度越えで日本一の暑さ。おめでとう。多治見高校なんか、甲子園に出るのさえ至難のワザというのに”暑さ”なんか簡単に日本一になってしまう。えらいもんだ。38度線突破しても戦争にならんだけええじゃないの。」

 

多治見が39.4度を記録した日、多治見の仲間のブログに投稿した旨のカキコだ。多治見高校はこの当時は甲子園は夢の又夢だったが、2017年の春21世紀枠で出場を果たした。つい、先だってのことのように思っていたが、もう5年も経っている。       

 

気象条件が5年前も今年もほとんど変わりないから当然だろう。毎年繰り返される現象に対してはそれが頭の中に刷り込まれて「また、今年もか」の感覚だろう。1年前の7月31日に火星が大接近していた。赤い星の写真を日記にアップした。この火星の接近のような降って沸いて、収束して行った事象だとたった1年前のことでも「いつのことだったかなぁ」の感覚だろう。

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昨夜の甲子園での阪神・中日戦。追いつ追われつのシーソーゲーム。5対6の1点ビハインドの阪神9回裏の攻撃。打順1番の近本がヒットで出塁、2番スイッチヒッターのソラーテ。今月の初め大リーグから移籍してきたパワーヒッターだ。逆転さよなら本塁打で7対6で阪神のサヨナラ勝ち。

 

昔から野球の打順は「1番が出て2番が送り、クリーンアップが返す」のが常識的な役割分担だった。今、大リーグでは強打者が生きる打順に「つなぎ」と称して、バントや進塁打でアウトの数を増やすのは割に合わない。というのが定説になっているそうだ。コンピュタによるデータ解析の結果だろう。

 

そこで、1,4番に並んで重要視されるのが2番バッターだ。1番が倒れればチャンスメーク、出塁していれば強打でビッグイニングの足掛かりをつくることが期待される。論より証拠。セ・リーグで1、2位を争っている巨人、DeNAともつなぎやバントのイメージが強かった「2番打者像」が三冠王も狙える実績を残している坂本、サムライ日本の4番筒香の起用で大きく変わって成果を挙げている。

 

昨夜の阪神ソラーテも、9回裏の攻撃がたまたま1番からの打順だったかもしれないが、「強打者にできるだけ多く、走者を置いて打席がまわるようにする」理想の2番打者だといえるだろう。ドラファンとしては、悔しいが褒めざるを得ない。

 

 

 

「まっ、いいか」ウィルス

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週末に東海地方に上陸した台風6号。おかげで土曜の夜の地域の夏祭りは中止。昨年は台風12号の接近で中止。2年続きの台風来襲による夏祭り中止。これも、異常気象のせいだろうか。なにはともあれ、梅雨があけた。庭も畑も草が伸び放題。この暑さの中での草むしり。想像するだけでもぞっとする。一難去ってまた一難だ。

 

先日の日記に吉本興業のスキャンダル。たかが芸能ニュースにメディアは時間を割きすぎていないか。とカキコしたが、クマさんの見立ては間違っていた。時間の経過とともに闇の中が見えてきた。雇用契約問題、収入分配率問題など社会問題化しつつある。個人事業主とそれらを束ねる本部との問題、コンビニ騒動と似た一面もある。

 

6月28日の日記で、もう咲いているムクゲを取り上げたが、先週の金曜26日の誕生日の花がムクゲラジオ深夜便が伝えていた。ウォーキング沿道では街路樹として3~4mもあるものや、もっと小ぶり庭木としてのものを見かける。7月から10月にかけて白、紫、赤などの美しい花をつける。

                                        

 朝花が開き、夕方にはしぼんでしまう一夜花もあるが、そのまま翌日も開花し続ける種類もあるようだ。あおい科フヨウ属でハイビスカスとは同科同属で当然とはいえ花がよく似ている。家庭菜園では同科トロロアオイ属のオクラも灼熱の太陽の下で涼しげに咲いている。

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いつぞや、地域健康講座で認知症の進行度合いを自分でチェックするシートが参加者に配られた。「きょうの日付」をいうことからはじまり、「外出の機会が減った」とか「まっ いいか ということが多くなった」など10数項目あった。

 

 「まっ いいか」が最近ホントに多くなった。数年前までは、豊田の花火も地元三好池の花火もご近所さんたちとよく見物に行った。きのうの日曜に行われた今年の豊田の花火は地元のケーブルテレビで中継するから「まっ いいか」で済ましてしまった。

 

 我が家では毎年夏の土用が過ぎてカラッと晴れた日に3日3晩梅干しの土用干しをする。今年は長梅雨や台風のせいもあって、まだやってない。カミさんいわく。今年から梅干しは小粒なもので、量も少なくした。干すのも3日3晩はやめた。からっと晴れた1日で「まっ いいか」。

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  我が家は「まっ いいか」ウィルスに侵され始めた。夏の二大風物詩「花火」も「土用干し」も台無しだ。スポーツ観戦、音楽鑑賞と同様、花火も現場でライブで立ち会うことの素晴らしさがわかっているだけに「まっ いいか」で済ますのは始末が悪い。梅の土用干しも3日3晩丹精込めて仕上げたものの良さを知っているだけに「まっ いいか」で済ますとは如何なものか。

 

 「まっ いいか」ウィルスはタチが悪い。完全に駆除は難しい。これ以上進行するのを抑えるのは本人次第だろう。ストップザ「まっ いいか」。

 

江戸時代の俳人、瀧瓢水(たきのひょうすい)の句が「まっ いいか」を戒めている。

         浜までは海女も蓑着る時雨かな

この句は、海女はやがて海に潜り身体は水に濡れてしまう。しかしそうであっても、せめて浜までは時雨で身体を冷やさぬように蓑を着て我が身体を思いやるという海女たちの姿を詠ったものだ。 肝に命じておこう。

’64東京五輪ビフォー・アフター

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この地域での梅雨明け宣言はまだない中、けさは待ち望んでいた夏空だ。気象の専門家に言わせれば、この雲は台風6号の雲というかもしれないが、まぁそんなことはどちらでもよかろう。強い日差しがあるものの、木立に沿った日陰のウォーキングコースはひんやりと涼しい。いかにも、夏の朝の肌触りと大空の景色だ。

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きのう7月25日の誕生日の花はヒマワリとラジオ深夜便。わが家の周囲とかウォーキングコース沿いの休耕田で春の菜の花、夏のヒマワりは定番だ。ところが、先日のハスと同じようにヒマワリも近年さっぱり見かけなくなった。

 

 名前は、花が太陽の動きにつれてまわることから”日まわり”。しかし実際には、花首の柔らかい、つぼみのときだけ昼間、太陽の方向を向いて夜に向きを戻し、成長して花が咲いてからは東を向くというのが本当のようだ。種子は食用になる。種子から採った油は石鹸や塗料の原料になる。茎や葉は家畜の飼料となる。見てよし。利用してよし。いい花だ。とパーソナリティー氏は説明。

 

ラジオ深夜便、エンディングの音楽はきょうの誕生日の花ヒマワりに因んで、ソフィアローレン主演の映画「ひまわり」のテーマ音楽をヘンリーマンシーに楽団の演奏でやっていた。

f:id:mikawakinta63:20190726155125j:plain      東京五輪まであと1年を切って、準備も着々と進んでいるようだ。首都高の規制実験をしたことがニュースで取り上げられていた。前の東京五輪の年に東京での大学生活を終え、名古屋に就職したクマさん。東京五輪の今昔を比較するのに実体験を伴うことが多く、案外記憶が正確だと思う。

 

先述の首都高、東京にいた頃は京橋と芝浦の間だけだった。外堀が埋められ数寄屋橋が取り壊されその上を首都高が通っていた。55年後の今、首都高の総延長は350kmにも及ぶそうだ。帰省、上京は東海道線を利用していた。卒業した年に新幹線が開通した。友人の中には、五輪と新幹線に恋焦がれて留年した輩もいた。

 

北京五輪のとき、中国人がお国からマナー向上を強制させられ、我々日本人は嘲笑の目で見ていたが、そういう我々も前の東京五輪を機に駅に痰壺(たんつぼ)がなくなったり、整列乗車がある程度守られるようになった気がする。

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ただ、日本人の間でも一向に定着しないマナーもある。その一つがエスカレータの乗り方だ。先週からきのうのかけて3回名古屋へ地下鉄で出かけた。全国の鉄道事業者が一斉に呼びかけを始めたとかで、伏見駅での乗換えの際、2列に並んで立ち止まって利用するよう呼びかけているにもかかわらず、歩く人のために片側が空けられたままだ。

 

これだけ車の運転が普及すると、誰しも左側は走行車線、右側は追い越し車線の感覚が染みついてエスカレーターでも同じ感覚になるのかなぁ~。(関西でのエスカレーターは右立ち、左空け)守られないマナーのままでは外国人は困惑してしまう。

ハス物語

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きのう、きょうと2日続きで青空と太陽が戻った。きのうは二十四節気の「大暑」できょうは猛暑日。条件は整った。きょう、あすにも梅雨明け宣言があってもよさそうだが・・・。

 

この2.3日、吉本興業が揺れている。所属する芸人らが反社会的勢力の主催する会合に出席し、謝礼を受け取っていたスキャンダルが、いつのまにか彼等へのパワハラ騒動におよび、内乱状態に発展している。本末転倒も甚だしい。

 

NHKの朝の連ドラ「わろてんか」の主人公のモデルにもなったこの会社、6千人とも言われる芸人やタレントを抱える会社になるまでには数々の修羅場をくぐって来てるはずだ。一体どうしたことだろうか?何かが変わらなきゃ。その辺だ。メディアも、一会社の内紛くらいで、その報道にそう時間を割くこともないと思うが・・・。

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ラジオ深夜便によると、きのう23日の誕生日の花はハスだった。ハスはこの地域でも5.6年前まで身近な所でよく見受けられた。三好ヶ丘駅北の蓮田はいつのまにか、休耕田になり、ウォーキング沿道の農家の廃バスタブに咲くハスもマンションにとって代わってしまった。あざぶの丘公園の池のハスも昨年まで咲いていたが今年は絶えてしまった。

 

廃バスタブでハスが咲く農家で聞いたことがある。ハスの花の寿命は4日間。開花1日目の花びらは「とっくり型」、2日目は「おわん型」に、3日目は「さら型」に開き満開になる。色あせした花びらは散りはじめ、4日目を迎える。

                         

  そして一見蜂の巣のように見える 花托(かたく)だけが残る。成長した花托は緑色になり、茶褐色の果托に成長し、蜂の巣状の穴の中にある実も、熟して黒色に変色する。 成熟したハスの実は蓮池に落ち、池の底で「れんこん」となり、再び、ハスの花を咲かせる。とのこと。

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上から2枚の写真は三好ヶ丘駅の北西数百mの場所にかつてあった蓮田、レンコン畑だ。この風景からは西方浄土の極楽である神聖な蓮の池なんぞ想像し難い。やはり、レンコン畑がふさわしい。「やはり野におけレンゲ草」というように、レンゲの花も野に咲いているから見栄えがする。摘んできて家の花瓶に挿しても栄えないのだ。

 

レンコンは多数の穴があいていることから「先を見通す」ことに通じ縁起がよい食品だ。ある新聞のコラムで読んだことがある。花で名高い地のレンコンは食感がいまひとつ。レンコンの産地で花の群舞を見る機会も多くない。天は二物を与えなかったのは人だけではなかったようだ。と。

 

考えてみれば、食用の桃を品種改良して花を鑑賞することが目的で実は食べられないという「花桃」を作り出して、食用と観賞用を「分業制」にして両者が成り立っているケースもある。「先発完投型」のハスも曲がり角に来ているかもしれない。

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 あざぶの丘公園の池でたった一輪だけ咲いていた年があった。たった一輪のハスの花も静かな池に凛として咲いていてこそ神聖な雰囲気を醸し出すのにふさわしい。仏教でいう西方浄土の極楽である神聖な蓮の池を彷彿させる。このハスからはハスの実やレンコンなど想像することさえ憚れる。

 

そのハスの実、健康食品として珍重されている。台湾・香港・ベトナムなどで手ごろなおみやげになっている。甘納豆に味も形も似ている。ことほどさように蓮は多彩な顔をもっている。神聖な花、縁起のよい地下茎、健康食品の実・・・。ハチの巣のような形をしているところからハスの名前がついたともいわれている。

 

 

名画「夜警」とアムステルダム国立ミュージアム

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うっとおしい梅雨空が続くなか、先週は「教養」と「教育」(きょう用があって、行くとこがある)の日が続いた。火曜は名古屋で麻雀、木曜は多治見で同窓会の反省会、土曜は名古屋で会社のOB会。リタイヤーした後輩たちが、地域の区長だの神社の氏子で多忙な毎日を送っている話を聞くにつけ、誰もが通る道を改めてかみしめる。

 

きのうは参院選挙。けさの新聞各紙の見出しに興味を惹かれた。「与党が改選過半数 改憲勢力は3分の2割れ」日経。「自公、改選過半数 改憲勢力3分の2は届かず」朝日。この2紙は中立的立場を見出しで見せている。

 

改憲勢力3分2割れ」と同じ見出しの産経と中日。同じ字面でもそれぞれの主張がその裏に見え隠れしている。産経は3分2割れはしたものの自民は勝利した。憲法改正実現は、首相と自民党の覚悟にかかっている。と。中日は与党大勝に違いない。世論調査では国民は現行憲法だと云っている。改憲以外の重要課題に注力せよと注文をつけている。と。

 

それもそうだけど、投票率が50%を割っている中で選ばれてばんざい、ばんざいとやっているが、果たしてそれが民意と言えるかという疑問さえ沸いてくる。新聞もこうした問題にもっと紙面を割いてもいいと思う。

 

おととい20日の誕生日の花はノウゼンカズララジオ深夜便が伝えていた。中国原産のこの花、20年来わが家で毎年6月下旬から9月中旬頃までオレンジ色の派手な花が咲き続けている。いろいろ絡みつきながら、つるでどんどん伸びていく。

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2週間ほど前の9日の中日新聞夕刊に<「夜警」修復ガラス張り オランダ>との見出しで上の写真が載っていた。記事の内容はこうだ。オランダのアムステルダム国立ミュージアムはこのたび、17世紀オランダ絵画の巨匠レンブラントの修復を始めた。絵は通常の展示場所にとどめ、作業は来館者がガラス越しに見られる。1年がかりの作業という。

 

公開修復に踏み切った理由は、年200万人以上が鑑賞に来る「夜警」は「オランダと世界の人々のもので、今この絵に何が起きているか知る権利がある」と館長は説明している。インターネット中継もするそうだ。

 

4年前オランダ・ベルギー旅行した際に、東京駅丸の内側の駅舎によく似た建物のこの美術館を訪ねた。オランダ最大の美術館だ。レンブラントフェルメールをはじめとする17世紀オランダ黄金時代画家たちの圧倒的コレクションがみものということだ。

 

ガイドさんは事前レクチャーでレンブラントフェルメールだけは見逃すなとアドバイス。中でもレンブラントの「夜警」とフェルメールの「台所女中」はこのミュージアムのシンボル的な存在でこれらの絵画の見所を説明してくれた。

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「夜警」について。大規模な修理は刃物で切り付けられた70年代と化学スプレーを吹き付けられた90年代の2回行われている。町の自警団がパトロールに出発する瞬間を描いたものだが、描かれた当時塗られたニスが経年劣化して昼間の情景が暗くなり、いつの間にかタイトルが「「夜警」になった。とのことだ。

 

この絵の前に立つとなるほど大作で圧倒される。描かれた当時はもっと大きかったと云われる。縦4m横5mだったが、新たな展示場所に移動する際に切り取られ、現存のものは縦3.6m横4.4m。光と影の技術のすばらしさに着目すること。事前レクチャーはこんな内容だった。

 

特に絵画に興味があるわけでもないが、1年がかりの修理がインターネット中継されるほどの作品をこの目で鑑賞したことを、何だか誇らしく思う。こういうのを自己満足というだろう。

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このミュージアムの建物が東京駅に似ているので、その点をガイドさんに質問。こんな答えが返ってきた。アムステルダム中央駅はその重要性からアムステルダム国立ミュージアムを設計した実績を持つカイペルスが起用された。ネオゴシックとネオルネサンスを融合させた様式であり、似ているのは間違いない。類似性がある

 

 

それでは東京駅丸の内側駅舎が国立ミュージアムに似ていることになるかというと学術的には無理があるようだ。そもそも、東京駅がアムステルダム中央駅をモデルにしたと云うのは建築学史的には俗説であるらしい。両駅が姉妹駅で色が似ていることや、欧州にありがちなターミナル駅でなく通過駅で横長な駅舎だとか、背後に王宮(皇居)があるといった共通点が多いのは確かだ。

 

 

AとBには類似性がありBとCには共通性がある。ならばAとCの間はどんな関係になるか?幾何学の問題を解くようなものだ。ミュージアムと東京駅が似ていると云って喜んでいる者にしてみれば、誰に迷惑をかけるでもなし。何の罪もなし。それでいいじゃないか

「ユーが打たなきゃ誰が打つ」

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台風5号の接近が梅雨明けを遅らせているようだ。いつまでもうっとおしい日が続く。気温と犯罪の発生率には関連性があると聞いたことがある。不順な天候が、異常な犯行を誘発するだろうか。埼玉県では就寝中の男子高校生が侵入してきた男に首を切られ、ケガをした。東京では、路上で男性が、男に傘のようなもので突かれ片目を失明した事件が起きている。

 

東でそんな事件が起きたかと思えば、きのうは西で、京都でアニメスタジオで放火事件。33人の死者を出した大参事だ。国内だけでなく各国からアニメ作品ゆかりの場所を訪ねる「聖地巡礼」の人波が絶えない。きょうのテレビで報じられていた。多くの人々が工房に花束を手向けていた。悲しい聖地が出来てしまった感だ。

 

今週の月曜15日の誕生日の花はネムノキとラジオ深夜便が伝えていた。三好丘のウォーキングコース沿道にネムノキはあるが、この花は日光を求めて高いところに咲くので、歩きながらではチラっと見える程度だ。緑化センターの「季節の花めぐり」では毎年今頃お目にかかれる。3mも4mもある木の上の方の日当たりのよいところで咲く花で、写真を撮るのに苦労する。

 

 化粧用のハケに似た紅色の花を咲かせる。夜になるとゆっくりと自分で閉じる。それがまるで眠るようなので「眠りの木」、それが転じて「ねむの木」に変化していった。   豆科ネムノキ。

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中日ドラゴンズの応援団が選手を「おまえ」と呼ぶ応援歌を自粛したことが話題だ。問題になっているのはドラゴンズ応援団がチャンスの場面で使ってきた応援歌「サウスポー」。ピンクレディーの代表曲の替え歌だ。

 

歌詞の「おまえが打たなきゃ誰が打つ」とのフレーズに、球団が「選手に失礼。子どもが使うのも教育上、良くない」と自粛を求めた。与田監督は「名前で呼んでほしいという趣旨」と説明し、応援団は今月1日、自粛を発表した。

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ファンの反応はどうだろう?メディアで報道されるのも見聞きしたこともないが、大方のところはこうではないだろうか。「親しみを込めて選手を励ましているのに・・・」派と「そもそも誰も打たないから」派に分かれるのではないか。

 

こうした話題をよそにドラゴンズの成績は目下8連勝中。5位から同率2位に躍り出た。勝負の世界は白星が汚れ物をすべて流してくれる。上位争いをしていたら、この話題もいつの間にか忘れられて行くだろう。安倍一強内閣でもりかけ問題がいつのまにか忘れ去らようとしているのと同じように。

 

それでも「おまえ」が子どもの教育上よくないという向きには先日旅立たれたエンタメ界のゴッドファーザー、ジャニ―喜多川氏流で行くことを提案したい。「ユーが打たなきゃ誰が打つ」。日本語は複雑だが英語はユー一発で誰からも文句が出ない。

みちのく紀行2 佐井村

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先週あたりから「晴れぬ夏」だとか「冷夏」だと盛んに報道され、お天道さまも気を遣ってきょうは久しぶりの晴れ間が戻った。とはいえ、梅雨の最中の日差し。先週の本州最北端の地大間崎で浴びた真夏の青空からの日差しとはモノが違う。

 

その大間崎が下北半島のてっぺんなら西側の海岸沿いの人口2千人あまりの小さな村が佐井村だ。かつての佐井湊は北前船航路の重要な位置にあり、青森ヒバの積み出しによって繁栄したそうだ。現在も、お祭りや伝統芸能などに上方の流れを汲み、NHKラジオ「マイ朝だより」で紹介された漁村歌舞伎に引き継がれているようだ。

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この佐井村の港にある観光拠点津軽海峡文化館アルサスで地元食材を使用した昼食をとりながら、基幹産業の漁業や観光・歴史の話を聞いて思った。村の規模は小さくともキラリと光るものがある。大相撲でいえば幕内で身長・体重とも170cm、100kg未満の一番小さいながらきのうまでで7勝3敗の炎鵬の活躍ぶりを彷彿させる。

 

青森県のヒラメは日本一の水揚げ高を誇り、とりわけ佐井村は独自の商品開発を進め全国に出荷しているという。生うにの伝統的な漁と味覚が佐井村のウリだそうだ。同村の代表的な観光スポット”仏ヶ浦”は佐井港から50人乗りくらいのクルーザーで海岸沿いに南下30分。仏ヶ浦海岸の桟橋に接岸。上陸して巨大な奇岩群に改めてその凄さを実感。年間10数万人が訪れているという。

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第一印象は、7年前にツアーで訪れた年間2百万人が訪れるというトルコのカッパドキアの小型の海版だということだった。両者とも火山活動による噴出物などが堆積してできた凝灰岩から形成されている。カッパドキアは12万平方キロに及ぶ凝灰岩台地が風雨に浸食されてできた高原であるのに対し、仏ヶ浦は海底火山の活動による噴出物が堆積し、海底の隆起により形成された大地だ。

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仏ヶ浦は規模こそカッパドキアにはとても及ばないが、カッパドキアにはないキラリと光るものがあるということだ。それは、夏には山の緑や海と空の青と共に見事なコントラストをなすということだ。内陸にあるカッパドキアがどう逆立ちしようがこのマネはできない。

 

炎鵬だって身長2m体重200kgの碧山に勝てるワザを持っている。人口2千人の村にこれだけキラリと光るものがある。応援したくなった。年末にはふるさと納税をしよう。返礼品はうに&いくらしょうゆ漬けなど海産物がいろいろあるようだ。