哀れな鶏

朝の散歩、雨降りで中止。久しぶりに朝のラジオを聞く。
毎朝、当たり前のようにして目玉焼きを食べているが、けさのラジオを聞いていると我ら人間は随分と鶏の人権ならぬ”鶏権”を無視した、神の摂理に反することをやっているものだ。

メスの鶏の脳の中には生んだ卵を抱いてヒナに返し子孫を残そうとする本能を司る物質がある。
人間はこの物質を退化させ、ただひたすら生むことに専念する鶏を作ってしまったそうだ。

卵の値段は何十年と安定していて、物価の優等生とも言われている。そのウラには神を冒涜するような人間の横暴がある。　いつの日にかそのしっぺ返しが来るかもしれない。

こんなことを言っていてもオイラも生きていかねばならぬ。
「おと〜うさん！　きょうの卵の安売り、ひとりワンパック限りだから、いっしょに来てよ」
だとさ。