考えさせられた投書

mikawakinta632007-04-22

きのう、大きな蕾だった「ボタン」けさ咲いた。 午後から雨、ガードするために傘をさしてやった。

  


雨の日曜の午後、お茶をすすりながら読んだ古雑誌の一文。 ちょっと、考えさせられた女性の投書。


その会社員の女性、残業で帰宅するのが11時過ぎになってしまった。自宅まで30分ほどの距離をマイカーを走らせていた。 こんな時間なのに、前方に4〜5歳くらいの女の子がひとり歩いているのが見えた。 車を止めて話しかけようとすると反対側へ逃げた。 車をその場に留め、追いかけてやっと保護した。


女性は、女の子に家まで送るから、道はわかるかと訊ねると「わかる」とのことで送った。 家の近くまで来ると女の子は
「もうここでいい!」とあわてたような、おびえたようなそぶりを見せた。これは何かあると察し、親の顔を見るまでは安心できず夜中にもかかわらずチャイムを押した。


出てきたのは確かにその子の母親だった。 母親は異常なほどに驚いていた。そしてとめどもなく涙をながした。
実は、この子の両親は離婚してこの子は父親の元で暮らしているとのこと。
なんとこの5歳の女の子は、母親に会いたい一心で深夜の道をひとりでお母さんのもとへと向かっていたのだ。
父親に「お母さんに会いたい」とも言えず、父親やその家族が寝静まるのを待って会いに向かったのである。


投書した女性も指摘しているが、この投書では二つの考えさせらる点がある。
そのひとつは、
本当の親子でありながら、何でこんな小さな子がこれほど辛い思いをしなければならないのか。胸を締め付けられる思いである。
もうひとつは
いくら深夜とはいえ、何十台、いや何百台もの車が、その子の横を通り過ぎたはずである。あんな小さな子供が、夜中にひとりで歩いているのを見ても無関心でいられるとすれば、それは人間としてとても悲しいことだ。