諸刃の剣 IT技術

mikawakinta632007-07-20

パソコンをはじめて漢字が書けなくなった。ということはよく言われるし、誰もが実感していることだろう。
電卓が日用品になる前は、マージャンの点数を計算するのは大概暗算だった。電卓のおかげで暗算がサッパリできなくなったのを実感しているのは、小生だけではないと思う。


IT技術の進歩で光の部分ばかりがクローズアップされているが、こういう影の部分もあちこちにあるということを最近、殊更に感じている。


1月にフランスに行った孫の幼稚園が7月から夏休みに入った。7時間時差があって、こちらの夕方5時が向こうの朝10時。 休みに入って毎日夕方5時過ぎから7時頃までがパソコンを使ってのテレビ電話(スカイプ)の時間になってしまった。


孫にしてみれば、馴れた言葉で話のできるじじ、ばばと話をしていた方が気楽だろう。じじ、ばばとしては早く現地の友達と自由に話ができるようになって欲しいという気持ちと同時に遠くにいる孫の話相手になってやりたい気持ちが交叉して
複雑な心境。


いつまででも無料で顔を見ながら話のできるIT技術がなければ、孫は毎日現地の子と遊ぶ努力をするだろう。
このカキコをしていたら、コールがあってしばし中断。


じじ、ばばがIT技術の進歩のおかげで暗算ができなくなり漢字を忘れたように、娘も孫もいつまでも現地に馴染むことが
できなかったと後になって悔やまないようして欲しいものだ。
「諸刃の剣」であるIT技術の”いいとこ取り”だけをして、弊害となる部分は何とか克服して欲しいと言うのは親の欲目というか、余りにも勝手すぎるワルじじ、ワルばばか。