「人々の一万年」展

mikawakinta632007-07-24

三好の歴史民俗資料館で辰己山発掘調査速報展「人々の一万年」をやっている。
辰己山は我が家から歩いて10分足らずのところで、今年の2月と5月に発掘調査の見学会があり、2度とも参加した。
それだけに、「人々の・・・」とふれこみがいいのでつい興味を惹かれ資料館まで足を運んだ。


展示内容はともかく、お役所仕事の運営方法がナッテナイ! いつぞや、ブログでどなたかが憤慨しておられたとおりだ。
いま、問題となっている年金と同じで「申請主義」の入館方法。 住所・氏名・年齢まで入り口で記入して拝観させていただかなくてはならないのだ。 住民税を払っていても申請しなければ見せてもらえないのだ。






古窯調査の副産物として発掘された縄文時代の石器「石槍」から昭和30年代の愛知用水の工事で使った土管まで、なるほ

ど一万年にわたる人々の軌跡が展示してある。





辰己山一帯の古窯はここ3年ほどの間に奈良時代から平安時代鎌倉時代の13基の窯跡が発掘調査された。

写真は平安時代の窯から出土した椀・皿と長頸瓶。



縄文時代、狩猟場としての辰己山、奈良〜鎌倉時代にかけて窯業地帯としての辰己山、そして現代の辰己山。
この辰己山に目と鼻の先の距離で居を構える者としては、大変なロマンを感じる。
資料館では工夫を凝らして出土品が展示してあるが、現地を訪れ発掘現場を見学した上で展示品を見てこそ感じるロマンである。    


現地へ行かずして展示品を見るだけではロマンの「ロ」を感じるだけ、現地を見て展示品を見てはじめてロマンを感じる。