芥川賞作家の父

mikawakinta632007-08-03

台風がそれたとはいえ西玄関から北玄関のほうへ弧を描くように進んでいるためか強風が
おさまらない。   台風一過の青空はきょう一日望めそうにないようだ。
我が家から見える四つ池南のひまわり畑も強風になぎ倒されている。


おとといの夜、会社の同期入社の者15人ほどが集まり飲み会があった。その際、先日発表のあった芥川賞の受賞者のことで話の華が咲いた。  名古屋出身の受賞者諏訪哲史さんの父雅也さんは我々の同期入社なのだ。  
雅也さんは同期入社だったが大学院出で我々より年上の兄貴分のような存在だった。  残念なことに昨年亡くなった。


新聞によると受賞作「アサッテの人」は吃音を克服した後「ポンパ」と言う意味不明の言葉を口走るなぞの叔父について、小説を書こうともがく「私」の様子を描いた作品だそうだ。
マスコミのインタビューで哲史さんの母親、つまり雅也さんの奥様は「吃音は哲史自身のことですし、ポンパはお父さんの口癖でした」と語っておられる。


帰りの電車の中で、諏訪さんとの思い出を思い描いていると、そういえば豊田に互いの職場があったとき民謡酒場でよく民謡を歌ったものだ。そして、どういう時かはっきり記憶がないが、しばしば「ビッショッ」というワケのわからない言葉を発していた。  彼が亡くなり、息子さんが受賞してあのワケのわからない「ビッショッ」が蘇ってきた。


彼の晩年は体調を崩し同期の者との親交も疎遠だったようで、小生も10年くらい親交がなかった。
息子さんの受賞があと1年早かったら・・・・。 と思うと残念でならない。
彼が元気だったら、同期の者で盛大にお祝いをしたのに・・・・。残念だ。