数珠球
「これ、何年ぶりのことだろう。 あぁ〜なつかしい」とカミさんが感嘆の声を上げた。
きのうの夕方、久方ぶりに夕飯前の散歩に出かけた。 丘陵地の柿畑の土手で見つけたこの植物。
一見、ミニチュアのとうもろこしのようにも見える。まだ青いものから黄色いもの、そして黒い実がいっぱいなっている。
田舎育ちのカミさんは子供の頃、黒くなった実に糸を通して数珠のようにしたり、実を集めて「お手玉」を作って遊んだそ
うだ。この植物、「数珠球」というそうだ。
家に帰ってネット検索。 イネ科の植物。 大河の岸辺や田んぼのあぜ道などが絶好の生育環境。
今では、ほとんど姿を消したそうだ。 えらいもんを見つけた。
少し前の時代なら、お手玉の中に入れる材料は小豆や大豆だったが、50年ほど前ではこの数珠球だったそうだ。
数珠球を摘んできて50数年ぶりにお手玉をつくると意気込んでいるようだが、結果やいかに?