紫式部

午前中、グラウンドゴルフをやっていても「秋恋し 夏には飽きたよ 暑さにも」と言いたくなるような強い日差し。


グラウンドゴルフに行く前、早朝散歩の際丘陵地の畑の土手で「ムラサキシキブ」を見つけた。
きのう、どなたかのブログにも写真が載っていた。

実の色が紫色というだけで「ムラサキシキブ」などと気安く名前を付けられては「紫式部」さんが           

迷惑がっているのではなどと思ってネット検索。

実が美しいので「紫式部」にたとえた説や、「ムラサキシキミ」が転化した説があるようだ。

シキミは重実で、実が枝に重(しげ)くつく意味だそうだ。

この「ムラサキシキブ」、名前負けしないようせいぜい”いと美しき実”をつけて下々の民を癒してくだされ。



ムラサキシキブ」から「紫式部公園」を思い出した。一昨年福井の芦原温泉へ行く途中に立ち寄った武生(現在は越前市)にある公園である。 その時の写真とパンフレットを引っ張り出して読み返した。



越前国守に任じられた父と共に国府の置かれた武生(現在越前市)に滞在した紫式部を偲んで造られたこの公園、

神殿造りの庭園で平安時代の雅やかな雰囲気が漂っている。」

この公園「ムラサキシキブ」と結びつけて売り出す気がまったくないようだ。パンフレットには「秋の風物詩、菊人形展」

などとうたっている。雅やかな雰囲気の中にいると世俗のことに疎くなるのか?

メジャーの「紫式部」さんにマイナーな「ムラサキシキブ」や「紫式部公園」が単にあやかっただけのことのようだ。