揺らぐ心

mikawakinta632007-10-23

好天続きの今がチャンスとばかりに延び延びになっていたウッドデッキの防腐剤塗りにやっと手を付けた。
テーブルや腰掛を外に出して、8畳間くらいの床とその周囲の手すりとフェンス。ここ10年ほど毎年1回やっている。
トシを重ねる毎におっくうになって延び延びになる。あと何年自分でやれるか心配になってきた。
自分でできなくなったら金さえ払えば業者頼みという手があるから、そう深刻に考えることもない。




これが、親の介護となると深刻な問題である。カミさんの友人は長男の嫁。義母が北関東で一人住まい。
夫の兄弟が義母の近くに住んでいて面倒をみていたそうだ。その兄弟も老々介護で義母の面倒がみられなくなった。
義母は長男のもとへは来たがらない。だからといって遠距離介護もまっぴらごめん。




結局は、結局は長男である夫が金を出して義母の嫌がる老人ホームへいれてしまったとのこと。最初は嫌がっていた義母も友人ができてよろこんでおられるそうだ。カミさんの友人は心おきなく趣味に精を出し講師までやっておられる。





自分の世代だと、親を老人ホームへ入れるなんていうことは「姥捨て山」へやるような感覚でいる。
自宅で長男の嫁が介護するのが美徳であると言った感覚である。「人生がいつ終わってもいいように、今を如何に楽しむかが大事だ」だなどと言って金で始末をつけるようなことはとてもでないが受け入れ難い。




カミさんの90歳になる母親の面倒をみている兄嫁からカミさんにボヤキの電話がかかるたびにカミさんは「美徳」と「金で始末」の狭間で心が揺らいでいるように思われる。