冬瓜

12月8日、この日は歴史的に見てもあまりいい日ではないようだ。                        開戦記念日、力道山が刺された日、ジョン・レノンが銃撃された日。


ここにも、切なくやるせない老夫婦に出会ったお話。

 


3〜4日前の散歩のこと。農道の脇に冬瓜が6〜7個並んで張り紙が置いてあった。(写真:左)
張り紙には「よろしかったら ご自由お持ちください」と書いてあった。(写真:右)きのう、通りがかったら3個になっていた。 きょうはなくなっていた。 そして老夫婦が畑を耕していた。


老夫婦に冬瓜のことを問いかけると、こんな答えが帰ってきた。「3人の子供が近くに住んでいるが、なかなか家に寄り付いてくれない。野菜を収穫したから取りに来いと連絡してもなんだ、かんだと理由を付けて来ない。寂しいことだ。
冬瓜も取りに来ないので、捨てるのももったいないと思い誰か貰ってくれる人がいたらと思い・・・。
貰ってくれる人がいて捨てなくて済んだ。ほんとによかった。」


この老夫婦、なんとかして子供さんが来てくれないかと野菜でエサを蒔いても寄ってこない。同情する。
3人の娘が皆嫁いでしまった我が家、毎日のように会社の帰りに立ち寄って冷蔵庫の中から何かを持っていかれる方がまだ幸せか?